前回は野菜と果物について、厚生労働省の目標量(野菜1日350g)に対して実際の平均摂取量は約280gと大きく不足していると書きました。

それなのに、私たちは普段野菜や果物に限らず「豆類もあれもこれも身体に良さそうだから」などとなんとなく食材を摂取しているきらいがあります。
「達成すべきと分かってはいる」
「だけど現状を数字で把握していないから、その目標に届いていない」
という事象は企業の経営でも全く同じことが起きています。
何でもいいから食っとけ

日々の業務に追われていると事業は行き当たりばったりになりがちです。
感覚だけで走っている状態は、いわば好きなものだけを食べ続けて栄養が偏ってしまっているようなもの。そこで役立つのが経営計画です。
何かが不足している
経営計画を作る最大のメリットは、現状の客観的な把握と目指すべき数字の可視化にあります。
農林水産省や厚生労働省などの公的機関が定めた「野菜は1日350g」という明確な基準を確認することで初めて自分の不足分が分かるように、企業も来期の売上目標や確保したい利益を数値で具体化することで今何が足りていないのか(資金なのか、人員なのか、集客なのか)がハッキリ見えてきます。
また、生産者か消費者かなどの視点によって野菜と果物の定義が変わるように、経営計画を作るプロセスは「現場の視点」「お金の視点」「市場の視点」など多角的に自社を見つめ直すきっかけにもなります。
☆中小企業基盤整備機構「マンガでわかる経営計画(事業計画)」https://seisansei.smrj.go.jp/problem_solving/comics/keiei-keikaku.html
作った分だけ無駄ではないよ

「計画を作っても予定通りに行くわけないよ」という考え方もあるでしょう。
しかし航海図を持たずに船で海に出るよりも目的地と現在地を記した地図を持っていたほうが、途中で悪天候に見舞われても修正が利きます。
☆海上保安庁海洋情報部「海図」https://www1.kaiho.mlit.go.jp/chart/kaizu/about_kaizu.htm
まずは「来期の目標数値」をひとつ紙に書いてみる。そんな小さな一歩から、会社の健康状態を整える経営計画づくりを始めてみませんか。