「会計ソフトへの入力は、長年自社でしっかりやっている」
「今のソフトを使い慣れているから、日々の数字は把握できている」
「入力はできているから、あとは決算書を作って税金を計算してくれればいい」
このようないわゆる「自計化(じけいか)」が定着している事業者は少なくありません。
しかし本当に必要なのはそれだけでしょうか?
こうした「自分で数字を作れる事業者」があえて税理士にお金を払ってまで依頼をするとき、一体何を求めているのでしょうか?
自己流に対する正確性の担保
長年同じソフトを使い続けていると日々のルーチンワークとして処理はスムーズになる一方で、処理の自己流化というリスクも潜んでいます。
昔からこの科目にしているからという理由で、実は現在の実態に合わない処理を続けているケースを見聞きします。
さらには周辺業務(給与計算、販売管理、経費精算など)との連携で、どこかに「二重入力」などの非効率が生まれていることがあります。
グラフや数字を経営の武器に
税理士が作った試算表や決算書の数字をただ読み上げるだけの話を聞きたいですか?
事業者が求めているのは単なる記帳の代行ではないはず。
前年より利益が出ているのは分かっても、その後の資金繰りが気になりませんか?
それに加えて、同業他社と比べるとうちのこの経費の割合は適正なのだろうかと。
数字を見ることとそれを経営判断に活かすことの間には、大きな壁があります。
ぜひ先手を打ちましょう

申告書の作成を含めた過去の数字を整理する時間を効率よく短縮してこそ、その原動力を未来への投資に向けられると考えています。
特に節税対策は決算直前になって慌てて考えるのではなく、前期のデータと今後の目標をベースにした早めのシミュレーションを駆使しなければなりません。
融資を見据えている取引銀行から前回の決算書類を求められた際には、自信を持って提出できるようそのシナリオを作っておきたいものです。
メロディーではなく「伴奏」として

ブログを投稿していない日は大抵以下のようなことを考えながら過ごしています。
税理士が事業者様に対して提供すべきものは「リスペクト + 付加価値」であると。
例えば「ご自身でここまで綺麗に入力されているのは素晴らしいこと」という敬意を持ちつつ、そこから一歩進んだ「分析」「予測」「安心感」を提供する。
私自身がラクしようという気持ちではなく、あえて記帳などのような「作業」から解放させていただいてこそ経営のパートナー(伴走者)として同じ目線で未来を語り合える税理士になり得ると思っています。
「作業=メロディー」の部分は事業者の皆さんが頑張ってください。
私も「伴走者=伴奏者」として、しっかりと応援させていただきます。
☆香川紀恵(声楽家・コレペティトール) https://ameblo.jp/kagawa-musica/