映画の宣伝ですか?(俳優・松重豊さん)

 私がこの方を初めて見たのは1997年のNHK大河ドラマ『毛利元就』でした。

 元々は舞台俳優の方。

 この松重豊さんに限らず舞台俳優の経歴をお持ちの方が映画やテレビに出演されているところを見ると、とても存在感が大きくて魅力的だと感じます。

 「下積みがあるから」と言ってしまうとかえって失礼な思いもしますが、舞台演技で鍛えられてきた方には違いありません。

目次

テレビに出演する前まで

 明治大学卒業と同時に蜷川幸雄氏主宰の劇団「GEKISHA NINAGAWA STUDIO」に入団。

 そこで多数の作品に出演されています。

 残念ながら舞台俳優としての演技を見ることはできずじまい。ぜひ見ておきたかったです。

☆松重豊公式ウェブサイト https://mattige.com

それは大抜擢ですよ

3人力を合わせれば、決して折れることはない。

 一度は誘いを断ったという大河ドラマでの松重豊さんの役柄は、主人公毛利元就の次男。

 2つの強大な戦国大名に挟まれた小さな豪族から力をつけていき、やがてはその2つの大名を飲み込むようになったのが毛利元就。

 吉川元春は毛利元就の次男として毛利家を大きくしていく役柄です。

 松重豊さんは共演者がそれぞれの世界で活躍している人たちであるところを見て、出演を受けたことを「間違ったな」と後悔したとのこと。

 確かに初めてドラマでお見受けした時は、私の中では他の共演者と見劣りしていました。

 でも容姿や佇まいは共演者には全然負けておらず、三兄弟の中では板挟みになりがちな立場の次男としてうまく演じていると思いながら見ていました。

☆NHKアーカイブス https://www2.nhk.or.jp/archives/articles/?id=D0009122314_00000

 松重豊さんはこうした歴史ドラマでの硬派な役柄だけでなく、現代劇のユーモラスな役柄まで幅広い演技力を発揮しています。

孤独のグルメ

僕も「腹が、減った」

 松重豊さんが主演を務めるドラマ「孤独のグルメ」は、2012年から始まった国内外で高い人気を誇る作品です。

 演じる主人公・井之頭五郎は、淡々と日常を過ごしながらも食事の場面では豊かな表情と内なる独白で視聴者を引き込みます。

 彼の演技は、まるで視聴者側が食事を楽しんでいるような臨場感を与えます。

 そして無口でありながらも五郎の人柄や温かみが作品全体の雰囲気を支えています。

 決して高級店ではなく親しみやすい定食屋や個人経営の飲食店が多く登場するため、誰もが行ってみたいと思えるようなリアルさと魅力があります。

 井之頭五郎のスタイルは一人で食事を楽しむことです。

 社交性や派手さを求めず、自分のペースで食事を満喫する姿が「孤独」という言葉をポジティブに捉え直す機会を提供しています。

 食べている間の心の声はユーモアと共感を呼びます。

 「このタレはご飯を犯罪的に進める…!」といった独特の表現が作品の面白さを引き立てます。

 毎回が基本的に「仕事先で食事をする」というシンプルな構成ですから、誰でも気軽に楽しめる心地いいマンネリズムです。

 したがってストーリーが重くならないため、癒しやリラックスを求める視聴者には最適。

これが映画になるんですね

 今度映画が公開されるそうでして。どうせ私の力では宣伝にはなり得ませんが。

 この作品のポスターや公式サイトを見てみてください。

 すごく疲れ果てていそうな表情を画面いっぱいに大きく載せているポスターなんて、なかなか見かけないですよね。

 テレビ放送での空腹時の表情なら一瞬納得しますけど、よく見ると空腹を通り越して絶望感まで伝わってきます。

 いったい、彼の身に何が起こるのでしょうか?

☆「劇映画孤独のグルメ」 https://gekieiga-kodokunogurume.jp/

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