すぐ辞めてしまうZ世代の扱い方として、令和6年5月に行われたシンポジウムでタレントの山崎怜奈さんが述べていました。
これを要約すると、Z世代の若者はこう考えているのではないかと言っています。
- やりたいことは柔軟に変わっていく。
- 生きている時間を無駄にせずに、いかにフットワークを軽くして自分の適材適所を探している。
- 進むべき道は自分で選ぶという人が増えていけば、いずれはその能動的な部分を認めてもらえる。
☆オリコンニュース https://www.oricon.co.jp/news/2327929/full
世代の定義
こういった呼び方は太平洋戦争が終わった後のベビーブームから始まりました。
それからおよそ15年ごとに呼び名が変わっていきます。
1960年代中盤以降の生まれは「X世代」。1980年代からは「Y世代」。1990年代後半からが「Z世代」です。
Z世代は1990年代後半から2010年代前半に生まれ、幼少期からインターネットやスマートフォンに触れて育ちました。
したがって、デジタルに対してネイティブである傾向の多い世代です。
次の「α世代」は何にネイティブなのでしょう? 「AIネイティブ」でしょうか?
Z世代の特徴

人の個性や独自性を大切にし、SNSを通じて自分を発信することに慣れています。
常に大量の情報にアクセスできる環境で育ったため、短い時間で重要な情報を得ることができます。
つまり、タイムパフォーマンスの効率性を重視するのです。
ただしせっかちなだけではなく持続可能性や倫理的な行動を重視し、エコ製品を購入するなどをして消費行動にもその価値観を反映させます。
YouTube、Instagram、TikTokなどのプラットフォームで情報を得たり娯楽を楽しみ、オンラインのゲームやコミュニティを通じて積極的に人と繋がることができます。
他世代からの接し方
Z世代が積極的に活躍してもらうためには、彼らの特徴や価値観を理解しそれに合わせたアプローチを取ることが重要です。
例えばデジタル分野を大いに活用できますので、情報収集やコミュニケーションにおいて様々なデジタルツールを駆使することができます。
その中で最も効率的なツールの活用を推奨し、最新のテクノロジーを引き入れましょう。
情報が溢れる時代に育っていますから、企業に対して真実性や透明性が求められます。
オープンで正直なコミュニケーションを心がけて誠実な行動で信頼を築きましょう。
場所や時間にとらわれないリモートワークやフレックスタイム制を導入し、働きやすい環境を整える必要があります。
学びの機会や自己成長を促すプログラムを提供し、継続的なフィードバックを通じて期待値を明確にします。
そうすれば彼らのキャリア目標や価値観をしっかりとサポートできます。
☆野村総合研究所 https://www.nri.com/jp/knowledge/glossary/generation_z.html
時代と世代が互いを作っていく

山崎怜奈さん自身も年齢からすればZ世代。
そんな立場であれば大抵の人はそのカテゴリーの中でまとまってしまいそうなもの。
周りから「偉そうだ」と言われても、それでも彼女が怖気付くことはありません。
堂々とテレビ・ラジオ・インターネットで活躍できる世代であり、そんな時代なのです。
Z世代は消費者としても労働者としても、これからの社会に大きな影響を与える存在です。
そのため特に企業・教育機関・政策立案者は、彼らの特性を十分に理解し対応をしていきましょう。