ここ数日とても寒がっている宮坂さんは、布団の中で心温まるニュースを探していたらこんな記事を見つけました。
有志の色彩学者などが夏の暑さ対策として、各地を色で表示する気温分布図を使う際には赤色の使用を自粛し青色に切り替えるよう呼びかけているとのこと。
高温になるほど青みがかり、低温の地点では赤みを帯びるものになっています。
記事内の図では北日本では燃えるように赤く染まり、そして東日本から西日本にかけては涼しげな色です。
☆2022年7月1日付虚構新聞「酷暑の気温図も清涼感」 https://kyoko-np.net/2022070101.html#google_vignette
いつものことですが、上記記事はフィクションであり実在の人物・団体とは関係ありません。
こんな季節にこんな記事を見入ってしまうなんて、もしかしたら宮坂さんは「うつ」になっているのかもしれません。
南国のイメージはとてもおおらか

冬季うつ(ウィンターブルー)とは、秋から冬にかけて気分が落ち込みやすくなる季節性の抑うつ状態のことです。
正式には「季節性情動障害(SAD: Seasonal Affective Disorder)」と言います。
季節の他、特に日照時間が短い地域で発症しやすいとされています。
主な症状は以下のようなものです。
- 朝起きるのがつらい
- 甘い物や炭水化物を過剰に摂取したくなる
- 集中力が低下する
- 疲れやすくなる
なぜ冬に?
気分の落ち込みや無気力感の主な原因は、日照時間の減少と考えられています。
日光を浴びる時間が減ることで、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌が減少して抑うつの症状が見られるようになります。
逆に睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンは増えていくため、眠気が強くなります。
すると体内時計が乱され、生活リズムが崩れてしまうのです。
対策

冬季うつに最も効果的とされるのが光療法(ライトセラピー)です。
朝起きて最低30分以上光を浴びることで、体内時計がリセットされて気分が改善します。
日光を浴びながらセロトニンを増やせる屋外での運動がもしできなくても、せめて窓際で過ごす時間を増やします。
光療法用の10,000ルクスが発光できるセロトニン専用のライトもあります。
豆腐、納豆、バナナ、ナッツ類に含まれるトリプトファンを摂ることも効果的です。
心を温める習慣を

気持ちが落ち込みやすい冬こそ、リラックスできる時間を意識的に作ることが必要です。
もし「気持ちが上がらない…」「なんとなくやる気が出ない…」と感じたときは、小さな楽しみを増やすことで心のバランスを整えやすくなります。
温かい飲みものを飲みながら、好きな音楽を聴いたり本や映画に没頭しましょう。
宮坂さんのような症状がある方も焦らずに、自分をいたわる時間を増やしてみてください。
☆医療法人澄心会豊橋ハートセンター「気のせいではなかった!冬に気分が落ち込む理由とは」 https://www.heart-center.or.jp/rehabnow/4169/