バイオリンコンサートのお知らせ

 先日こんな迷惑メールが届きました。

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しずかちゃんの特技

 『ドラえもん』に登場する源静香(しずかちゃん)は、ストーリーの中では優等生的ヒロインとして描かれています。

 しかも思いやりがあって、友達からの信頼も厚い存在です。

 知性・運動能力・性格のいずれにおいても高い評価を得ており、のび太やジャイアンなど他の主要キャラクターと比較しても欠点の少ない存在です。

 ただ、そんな彼女には意外な一面があります。

 しずかちゃんはバイオリンが下手なのです。

反復的なギャグ構造

 そのバランスを崩す唯一の要素として、しずかちゃんの「バイオリン下手」が恒常的に描写されています。

 彼女自身は大好きで練習熱心なのに、演奏が始まると周囲は顔をしかめてしまいます。

 バイオリンを愛好し練習にも前向きですが、なかなか上達しません。

 のび太の「0点のテストや運動音痴」とジャイアンの「リサイタル」に並んで、しずかちゃんの「バイオリン」も聞くに堪えない音として繰り返し登場します。

 このギャップが「しずかちゃんはバイオリンが下手」というイメージを定着させてきました。

不完全さが生み出す魅力

 お決まりの笑いどころであるしずかちゃんのバイオリン演奏は、確かに下手かもしれません。

 ただそれは技術的に下手であっても、この下手さが単なるギャグにとどまらない点が面白いところ。

 これは単なる欠点ではなく、キャラクターのバランスをとる役割だと考えられます。

 大事なのは、下手だからといって本人は落ち込まずにむしろ一生懸命に取り組んでいる点なのです。

 このような努力と結果の乖離は、ストーリーの中で「人間らしさ」や「不完全性」を担保している。

 そこで努力しているのに成果が出ない趣味を持たせることで、読者は「しずかちゃんも人間らしい」と感じられるのです。

 その下手加減こそが『ドラえもん』における彼女の役割を定義し、魅力を支えています。

渾身の演奏を聴きたいけど

 ガギー~バリバリギコ♪ 割引金額3,000円

 演奏場所や入場料はわかりませんが、努力家のしすかちゃんならきっと渾身の演奏をしてくれると思います。

 だからといって、リンク先は決してクリックしないでください。

 ドメインは「.to」です。えっ、トルコ?

 どこへいざなってくれるのかわかったものではありません。

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