いつも乗っているバスの座席が、今朝は目新しく色鮮やかなシートに変わっていました。手すりもつかみやすくなっています。
電車にしろバスにしろ、自分が座るシートや車体全体が新しくなっていたらとても嬉しい気持ちになりませんか?
修繕費であれば節税に
法人税や所得税の納税額は、所得金額というものに税率をかけて算出します。
納税額 = (所得金額) × (税率%)
上の数式にある「所得金額」は、売上や収入から経費を差し引いた後の金額です。売上がたくさんあったとしても、それに伴う必要経費があればその分を差し引くことができます。
所得金額 = (売上・収入) ー (必要経費)
税率はともかくとして、節税を目論むにはこの所得金額をできるだけ小さくしたいところです。
ある経費の支払いが修繕費であれば事業者の事業にかかる経費として収入から差し引くことができますので、その年(事業年度)内で所得金額を小さくでき節税効果が高いと言えます。
逆にこの支払いが修繕費ではなく資本的支出であれば上のような式に一括して計上することはできず、数年から数十年に分けて少しずつ経費にすることになります。
そうなると、それにあわせて節税効果も分散してしまうことになるのです。
このようにその支出が修繕費になるのか資本的支出になるのかは、その時の所得金額や納税額に影響していきます。
修繕費と資本的支出はどちらも建物や機械などに充てるお金ですが、目的で区別します。
☆国税庁タックスアンサー「修繕費とならないものの判定」 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1379.htm …個人事業者の所得税 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/hojin/5402.htm …法人税
修繕費は「元に戻すための支払い」

イメージは「ケガをしたときに絆創膏を貼る」
現状を回復するためのお金であり、元の状態に戻すだけ。
建物や設備が壊れたり古くなったりしたときの、機能を回復するための修理やメンテナンスです。
- 家のドアが壊れたから直す
- エアコンが故障したので部品を交換する
- 車のタイヤがパンクしたから交換する
- 外れた看板を掛け直す
- 壊れたスマホの画面を修理する
資本的支出は「パワーアップさせる支払い」

イメージは「筋トレをして体を強くする」「おしゃれをする」「投資」
建物や設備の価値を高めて、より良くするためにかけるお金です。
- 家に新しい部屋を増やす
- 古いキッチンを最新式のシステムキッチンに変える
- 車にカーナビをつける
- 店舗の看板をLEDにして目立たせる
- スマホを最新機種に買い替える
費用には上げられなくても気分はアゲアゲ

エンジンとかはそのままであっても運賃が値上げされていたとしても、シートが新しいだけでバス全体がとても明るく見えます。
そんな嬉しい気持ちの中で思い付いたのが、こんな「修繕費と資本的支出の区別のしかた」です。
それは気分(テンション)が上がるか上がらないか。
きっとそのバス会社はシートの「修繕費」とは計上せず、車体の「資本的支出」としてアゲていることでしょう。
だってこんなに気持ちのいい朝を迎えさせてくれたのですから。
☆日野自動車「ブルーリボンノンステップバス」 https://www.hino.co.jp/blueribbon_rainbow/lineup/index.html