「選挙でこんなことができるのか?」と驚いたのが、昨年7月の東京都知事選挙のポスター掲示板を取り上げるニュースでした。
候補者が多いために掲示板全体が大きくなっているというところは何年も前から見たことがありますが、今回は掲示されているポスターの内容に驚かされました。
候補者の顔も名前も無く、動物の絵だけのポスターが何枚も貼られています。
☆FNNプライムオンライン「都知事選ポスター問題の当事者らに直撃」 https://www.fnn.jp/articles/-/725780?display=full
異様な光景

その後の選挙でも批判されるポスターがその度取り上げられています。
こういった選挙ポスターを巡る騒動は、私たちの選挙意識に深く問いかけるものです。
過激で倫理的に問題のある表現内容や公職選挙法に抵触しかねない掲示もありました。
なぜ、こんなポスターが私たちの前に現れるのでしょうか?
私はたった今上記のリンクや他のニュースで見ましたが、記事のとおりたしかに「子どもには見せられ」ないものがありました。
制度の歪みと意識の変化
ポスターと掲示板の制度に問題があります。
現在の法律では掲示枠の取得に制限がなく、自由なデザインでポスターを貼れることになっています。
その中で選挙運動に対する考え方も多様化し、従来の常識にとらわれない表現をする候補者が増えてきました。
自分が当選するために立候補したわけではないと公言する人もいます。
話を合わせたその人と一緒に立候補をすればポスターの掲示枠は増やせますし、政見放送でも放送回数を増やすことができます。
問われる有権者の意識
このような方法は選挙の公平性を損ない、有権者の判断を惑わし混乱を及ぼす可能性があります。
選挙への関心を失わせて、投票率の低下を助長しているかもしれません。
しかしポスターの掲示板は私たちに考えさせようとしています。
私たち有権者が何を候補者に求めていき、そのためにはどのように行動すべきなのかと。
より良い選挙のために

法律での制度見直しが急務であるとして、令和7年3月26日の国会本会議にて公職選挙法の改正が可決・成立しました。
☆朝日新聞「改正公選法が成立、ポスターの品位保持規定」 https://digital.asahi.com/articles/AST3V235QT3VUTFK00XM.html?iref=pc_photo_gallery_bottom
しかしそれだけでは十分ではなく、有権者側の意識改革も不可欠です。
まずは選挙に対して情報収集を行い、候補者が唱えている政策や人となりを見極める必要があります。
私たち一人ひとりの意識と行動が、より良い選挙を通じてより良い社会へと繋がっていくでしょう。
いくらポスターがかわいいからって、絵を見てくまさんに投票しないでくださいよ。