先日YouTubeの動画で見たCreepy Nutsの「R-指定」が繰り出す声色の変化に、エンターテイメントの幅広さを感じました。
ラジオでは出演者が持たれているイメージとは違う声色を聴かせてくれることがあります。
そんな声の質感に魅了されたまま、その番組を聴き続けることも。
あまりに聴き惚れ過ぎて、話の内容が頭に入っていないことも多々。
無心に楽曲を聴いているような感覚になってしまい、話の内容は思い出せずじまい。
地声だからこそ話せること
テレビやステージのイメージとは違う声(地声・じごえ)で話していると、ラジオを聴く側はその出演者と直接会って話をしている気分になれます。
「ラジオ好き」「ラジオに育てられた」と公言する出演者は、聴く側の気持ちを理解した上で放送をしているでしょう。
そんな出演者ですぐ思いつくのが中島みゆきさん。
この方は歌声よりも話し声のほうがずっと高い声で話します。しかも何十年も前から。
ラジオに興味が無いのなら、知られていない地声で仕事をする必要は無いのに。
変装コント
映像が無い環境においての声色とは、テレビで言う衣装のようなものです。
ラジオ番組の中で声色を切り替える出演者もいます。その番組の中だけでも聴く側を飽きさせません。
例えば簡単なラジオドラマ(もしくはコント)で声色を変えて演じてくれるだけで、自然と聴きこんでしまっています。
てぃらりー、鼻から美声♪
ナレーターで心理学コミュニケーターの都竹悦子(つづくえつこ)さんのサイトを見ました。
発声することを仕事上大切にしている方々の中の共通点は、口呼吸ではなく鼻呼吸であることと言っています。
声の心理学その5~声音、声色 | 都竹悦子公式サイト (etsuko-tsuzuku.com)
この鼻呼吸がしっかりできているのだろうなと思えるのが、女優の朝倉あきさんと声優の早見沙織さんの声です。
朝倉あきさんのナレーションで始まった早朝のラジオ番組を早見沙織さんが引き継いで出演しています。
「鼻から声を出しているのかな?」と思ってしまうほどの女優さんや声優さんの感情のこもった声が朝に聴けると、心地よい一日が迎えられるのです。
シンガーやラジオ出演者の誰もが鼻呼吸を実践できているかはわかりません。
しかしもし鼻呼吸ができていなくても、声色を大切に仕事している人たちの魅力には特に映像が無いからこそ、より一層の感動を呼び起こしてくれます。