広告業を営む中堅企業に勤める宮坂さんは、取引先大企業への営業を遂行するための一大プロジェクトのリーダーを任されました。
「会社に入ってまだ1~2年しか経っていないのにどうして自分が?」といぶかしんでいます。
どうしようか不安でたまらなくなってしまったので、次の日にA先輩に恐る恐る訊いてみました。「何から始めればいいのでしょうか?」と。
するとA先輩はこう言いました。
「何から始めればいいのか、まずはそれだけに気持ちを集中させるんだ」「そこから先は周りが全力で支えていくから」と。
ビジネスの世界でよく聞く話題として「リーダーシップ」がよく言われます。
リーダーシップという言葉は、何か特別な力のように捉えられることもありますが、実はそれはそれほど遠い存在ではありません。
気づいた人が突然始めることができるものです。
それでは、なぜ誰もが心がけるべきなのでしょうか。
リーダーシップは個人の成長を促す
リーダーシップを心がけることは、自分自身の成長に直結します。
他人を引っ張るような行動や言動をとるためには、自分の思考や行動を自覚的に見直す必要があります。
自分の弱点を認識したり新たな能力を試したりする機会になります。
こうした行動を続ける中で、人は自然と成長していくのです。
経験は問わない

リーダーシップは、必ずしも経験が多い人だけが発揮できるというものではありません。
例えば会議の場で意見を発表することや団体の問題を解決するための新しいアイデアを提案することは、少しの勉強や情熱があれば誰にでもできることです。
地位や名誉がなくても、リーダーシップはそこかしこに存在しています。
やがて社会を変える力に
個人の成長は組織の改善や発展につながり、結果的に社会を良くする力となります。
個々がリーダーシップを発揮することで諸問題に対する解決策が生まれ、共感と十分な話し合いの流れが形成されます。
これにより、社会全体の倫理性や効率が向上し、よりよい未来をつくる基盤となります。
ダメ出しがあっても大丈夫

宮坂さんは思い切って先輩たちの前でリーダーとしての提案をしてみました。
「まずはありきたりでしょうけど、こちらの考えを先方に見てもらえるように自分で提案書を作ってみました」「こんな内容で先方に伝わりますでしょうか?」
と言って、印刷した文書をメンバーに配ります。
するとメンバーから意見が続々と出てきます。
多少ダメ出しされるところもありましたが、話し合っていくうちにだんだん枠組みが整ってきました。
最後には誰もが納得できる提案書が出来上がったのです。
リーダーシップとは特別な能力を持った人のみのものではなく、気づいた人が誰でも発揮できるものです。
「誰かがやる」のではなく「自分がやる」という気持ちで、仕事だけでなく日々の生活の中でもリーダーシップを実践してみませんか。
日常生活でも何かいい変化があるかもしれません。
☆TUNAG(ツナグ)(株式会社スタメン) https://biz.tunag.jp/article/1894