卵白の使い道

 以前、牛丼屋さんで宮坂さんを見かけました。

 宮坂さんはみそ汁と生卵と納豆が付いたセットを注文。

 それを食べ始める前に、手で割った生卵の殻をうまく使って分離させた白身だけをみそ汁に入れていました。

 そして、残った黄身は納豆の小鉢に落とします。

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私も猫舌

 私はすかさず「ちわーっス」と挨拶とともに宮坂さんに訊いてみました。どうしてそんなことをしているのかと。

 すると宮坂さんはこう答えました。

 「ここのみそ汁はいつも熱々で飲み込みづらいんだよね」と。

 たしかにここのみそ汁は沸騰させたかのように熱いとは私も思っていました。

 私はその話を聞いて以来、悪意さえ感じる熱々みそ汁を白身で冷ますことにしています。

人生は体が資本

 ある日のラジオか何かで「納豆と卵白を合わせるのは栄養の摂取上良くない」という話を聞きました。

 てっきり宮坂さんはただの猫舌だと思っていたら、もしかしたら宮坂さんも同じ話を聞いたのかもしれません。

 黄身と白身を分ける手間はたまに失敗することもあって、さらには殻が入ってしまったりと少しだけイライラすることも。

 それでも腐らずに、健康第一を保つためだとずっと信じていたのです。

今夜はきのこ鍋で暖まりましょうか

 不足すると皮膚や舌の炎症を起こすと言われる「ビオチン」というビタミン栄養素があります。

 この栄養素は糖質・脂肪酸・アミノ酸の分解や代謝をサポートするとされていますので、体の機能を正常に保つには欠かすことができないと言えます。

 これが多く含まれる食品はまいたけ(100グラムあたり240μg)や落花生(同110μg)です。

 それらに比べるとそれほどでもありませんが、大豆にも34μg含まれています。

 そして、卵白(白身)には「アビジン」という栄養素が含まれています。

 これがビオチンと悪く結びついてしまい、栄養として摂取できなくなってしまいます。

 ただし卵白の相棒である卵黄には大豆以上(65μg)のビオチンが含まれているため、卵全体を食べていればビオチンは十分摂取できるとの結論に至ります。

もう、分けるのやめようかな

 結局「納豆と卵の白身の関係は栄養の摂取上良くない」という話は当たってはいるけれど、不足する際の影響を気にすることは無いようです。

 分けるかどうかのおおかたの意見は「一人ひとりの好み」です。

 白身のいろいろな使い道(冷ませ方)を皆さんで探してみてください。

サントリーウエルネスOnline ビオチンを多く含む食品とは?摂取量の目安やレシピも紹介 – 健康情報コラム

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