「そんなにたくさん飲んでないよ!」と言っている宮坂先輩は、高級料理店での会食でちょっとした粗相を犯してしまいました。
あのあいつがですよ…

宮坂先輩と私は先日、初対面の方との会食に出席。
雰囲気よくお酒も進んでいったところで、宮坂先輩はいろいろな人の悪口を言い始めます。
それほどに上司にうっぷんがたまっていたのでしょうか?それとも私に?
最初は関係の遠い人物の話を穏やかに言っていましたが、少しずつ声高になりかつ近しい人物の話しに。
すると先方の顔色がみるみる変わっていき、そばにいた私もだんだん不安になっていきます。
やむなくやんわりと「失礼ですが今日はこの辺で…」と言って、先輩を連れてあわててその場を引き上げることに。
翌朝お詫びの挨拶に行こうと、近所のデパートへ菓子折りを買いに行くことになりました。
菓子折り箱の中身の個数
デパートなどで売られている菓子折りの個数は奇数で箱詰めされているものが多く売られています。
これには主に縁起に関わる理由があります。
☆割り切れないように
偶数は割り切れてしまうので、ここから縁が切れることを連想されて不吉とされます。
奇数であれば割り切れないため、縁も切れず縁起が良いと見なされます。
そのため縁起を担いで奇数(5個や7個など)が選ばれます。
☆忌み数(いみかず)
奇数とは別に「4=死」「9=苦」をも連想させるため、これらを忌み数として避けるという慣習もあります。
どうぞ皆さんで召し上がってください!
しかし、職場の挨拶や取引先へのお礼の品は大人数で分けられることも想定されます。
近年ではそういった場面での菓子折りは、それが個包装になっていれば奇数・偶数をそれほど気にせず10個や12個などで詰められるようにもなりました。
こうすれば大人数の相手に対しての菓子折りでも、受け取った側は全員に配りやすくなりますよね。
☆阪急百貨店オンラインストア https://web.hh-online.jp/hankyu-food/blog/sweets/detail/002592.html
このお菓子、美味しそうなのに…

菓子折りは贈る相手への心遣いを表すために縁起を担ぐ意味合いから、奇数で箱詰めされていることが多いようです。
私もそれに従って最近、お詫びの気持ちを示そうと菓子折りを持って行く機会がありました。
渡す相手先はお二人でした。そのお二人の中で分けられるよう偶数個の箱を探しましたが、いくら探しても見当たりません。
やむなく5個入りのお菓子を買いました。
私はそのお菓子を渡す直前まで「もしかしたらその場で割り切れない1個をもらえないかな?」と期待していましたが、先方は目の前で箱を開けることはなく。
美味しそうなお菓子だったのですが、お恵みを得ることはできませんでした。
けちっ!