今年3月に行われる全国選抜高等学校野球大会に沖縄県からエナジックスポーツ高等学院が選ばれました。
この学校が掲げているのが、全国ではまだまだ少ないとされる「ノーサイン野球」。
私が小学生の頃に小さな公園でやっていた野球なら100%ノーサインでした。
サインを出してみたところで何も伝わらず、どうせ打って走って守るだけですから。
☆株式会社集英社「web Sportiva」 https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/baseball/hs_other/2025/01/24/post_2/
ノーサインで大丈夫?

ノーサインで野球の試合に勝つことは非常に難しいと考えられます。
サインを使わずにプレイするということはチーム内の意思疎通が制限されるからです。
投手と捕手がどの球種を投げるかや守備位置をどうするかなどを事前に共有できないため、意思疎通が難しくなります。
相手の動きが変わったときにそれを受けての対応を変えることが難しくなります。
ノーサインでもどんどん勝ち上がれるかも
選手一人ひとりの能力が高ければ、サイン無しでも個々のパフォーマンスでカバーできます。
チーム全体でも「この状況ではこう動く」という共通認識を準備し徹底しておけば、サインなしでもある程度の連携が可能です。
相手チームが初心者や経験が浅い場合なら、スキルの差で勝てるかもしれません。
仮にそれほど準備をしていなくても、長年一緒にプレイしてきた選手同士であればお互いの動きを予測できます。
模擬試験の繰り返しで合格はまちがいなし

小学生の野球でもノーサイン野球は稀有なものです。
監督がサインを出さないノーサイン野球とは「自分で考える野球」と言うのは、滋賀県多賀町の少年野球チーム「多賀少年野球クラブ」監督の辻正人さんです。
- 実戦形式の練習の中でどんなプレーのバリエーションが考えられ、その中からどのプレーを選ぶかという模擬試験みたいなことを何度もやる。
- だからこそ本番の試合で考えてプレーができる。
- 考え方すら教えてもらえず模擬試験もやっていない子に「考えて野球をやれ!」と言ってもできるはずがない。
☆株式会社スポイク「BASEBALL KING」 https://baseballking.jp/yakyuiku/316596
見る側にも記憶に残る試合に期待
勝敗はとにかく野球はよくチームスポーツと言われますから、一番に心配になるのが選手同士の細かい連携です。
エナジックスポーツ高等学院はこれまでもこういったことをノーサインで乗り越えての甲子園出場です。
もし過度な緊張をしてしまっても、ぜひ今までどおりにプレイしてほしいと思います。
何せ試合を見ている人たちが一番見たいのは、甲子園の大舞台でもきっと選手一人ひとりが臨機応変に相手に立ち向かう姿でしょうから。