大事な「N」レンジ

 私が最後に車を運転したのはもう何年も昔のこと。

 別に運転が嫌いなわけではありません。

 事故を起こしたこともなく、交通違反は横断歩道前での一時不停止の1度だけ。

 マイナンバーカードのおかげで運転免許証に触ることもなくなりました。ちゃんと財布に入っているかな?

 でも「キープレフト」「クリープ現象」「ハイドロプレーニング現象」という用語は頭に残っていますし、何度も坂道発進を失敗したことがあってもマニュアルトランスミッション(MT)車に対して特に抵抗感はありません。

 現在は一般乗用車でMT車だなんて、まるでビンテージものの扱い。

 もう少なくとも20年以上前から、オートマチックトランスミッション(AT)車が主流です。

☆チューリッヒ保険会社「クリープ現象とは」 https://www.zurich.co.jp/car/useful/guide/cc-whatis-creep-phenomenon/

☆ダンロップ「ハイドロプレーニング現象」 https://tyre.dunlop.co.jp/knowledge/tyrecheck/trouble_hydro

目次

MT車に「N」はあったっけ?

このMT車は「7」まで?

 AT車の運転席レバーには「Nレンジ」があります。

 「N」とはニュートラルという意味。ここにレバーを合わせると車輪のギアとアクセルペダルがつながっていない状態になります。

 私が受けた自動車学校の教習では、AT車の教習でもこの「Nレンジ」の使い方の説明はありませんでした。「N」の意味さえ聞いた記憶がありません。

 MT車でいうと、上下左右6方向に分かれた「R 」「1」「2」「3」「4」「5」のどのギアにもつながらない真ん中(ニュートラル・Neutral)の位置です。

私もベテラン派N

「ニュートラル」だと、エンジンをふかす音がするだけ

 AT車のNレンジを使うのはベテランドライバーに多いと言います。

 長年MT車の運転の経験があるベテランはギアを、真ん中の「ニュートラル」の位置にする意味を知っています。

 レバーをここに動かすことによって、アクセルペダルを踏んだとしてもエンジンからの動力が空回りしてタイヤに伝わらなくなります。

 発進する度に一手間をかけることで急発進を防ぐことができます。

 新しく製造されていったAT車に「N」が作られたのは、そんな昔ながらのしくみを残すためだったと考えられます。

「中抜け」のN

こんなときも『N」にします

 ドライバーの年齢に関わらず言える理由としては、前進と後進を切り替える際に遊びの間隔を作るためとされています。

 AT車の「N」は、前進するための「Dレンジ」と後進するための「Rレンジ」の間にあります。

 「D」と「R」を切り替えるためにはギアが繋がらない中立状態の「N」を必ず通らなければならないので、ギアの負担を軽減する効果があります。

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 そしてもう一つの理由は、事故・故障・脱輪などで車が動かせなくなった状況に駆動系から切り離す「N」を使用します。

 そうすることで、故障によって車を動かすことができない場合にもレッカー移動ができたり人力で押したりしてクルマを動かすことが可能になります。

☆ダイヤモンドオンライン「オートマ車の信号待ちでニュートラルにする人が知らない事実」 https://diamond.jp/articles/-/360571?page=2

緊急時にも「N」を

やった、無事に止まった!

 ドライバーが不意の体調不良などで意識を失いアクセルペダルが踏みっぱなしになってしまっても、助手席側から「N」に入れることで速度が上がっていってしまうのを防げます。

 もはやひっ迫した苦肉の策かもしれません。

 しかし少しずつ速度は落ちていくでしょうから、もしかしたら助かるかも?。

 様々な理由の他に、このような知識ももしかしたら緊急事態で役に立つかもしれません。

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