少数派でも負けない多数派との関係

 10人が出席した社内会議において社内の設備投資について話し合われました。

 宮坂さんは社員の福利厚生のために「サラメシみたいな社内食堂が必要です」と提案したものの、1対9の少数派になってしまいました。

☆NHK「サラメシ」 https://www.nhk.jp/p/salameshi/ts/PVPP6PZNLG/

 宮坂さん以外の9人の出席者からは強い反発を受けます。

 それに備えようとサラメシ食堂の必要性についての用意周到な理由案を準備していたのに、宮坂さんはその場で案を申し述べることができませんでした。

 それは出席者からの反発が予想以上に大きかったからです。

 結局宮坂さんは何も言えないまま、提案は否決されてしまいました。

目次

積極的な発言と行動を

 ゲーテの名言にこういったものがあります。

 「発言し、活動しなければならない。多数派に属するか、少数派に属するかはまったくどうでもいいことだ。」

 ゲーテは周囲の意見や社会的な圧力に屈することなく、自らの良心に従って行動することを説いています。

☆ドイツの文豪「ゲーテの名言23選」から https://metalife.co.jp/business-words/2153/

まずは意思を持って

自分の主張は間違っていないはずだ。

 一貫した主張をする少数派は、多数派に対してその意見が正しいかもしれないという葛藤を引き起こす可能性があると考えられています。

 しかし、ただ一貫性を保っていれば常に多数派に影響を与えることができるとは限りません。

 自己の主張ばかりを繰り返す少数派は頑固で独断的とみなされ、相手の見解に全く理解や配慮を示さないスタイルと受け取られてしまいます。

 それによって、多数派からの拒否反応が高まってしまうのです。

☆広島大学心理学研究「多数派の反応に及ぼす少数派の交渉スタイルの効果」https://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/00019519

一縷(いちる)の望み

最後の一人になっても俺は戦う!

 柔軟なスタイルの少数派は多数派に対して肯定的なイメージ(信頼性・知性・魅力)を与え、相手の見解にも理解や配慮を示しながら意見を述べることができると印象付けることができます。

 さらに多数派に対して一貫して主張するだけではなく、少数派のそういった柔軟なスタイルによる主張をすることによって、少数派の意見の方が正しいかもしれないという心理的葛藤を多数派に生じさせることができます。

 この方法によって、頑固で独断的な交渉スタイルよりも多数派の反発を和らげる大きな影響が期待できます。

少数派の引き際

 宮坂さんはこれから発言という時になって、自らが準備していた理由案にふと「頑固で独断的なイメージを受けるのではないか」と懸念し始めてしまい、主張を取りやめたそうです。

 私は日程の都合がつかずその会議には出席できませんでした。

 そのことが少し気になっていたところ、宮坂さんがその資料をシュレッダーにかけようとしていたので何気にその資料を見せてもらいました。

 その理由案の資料には何が書いてあったかと言うと、本当に「頑固で独断的」な内容。

 「中井貴一に会いたい」とか「テレビに映りたい」とか「番組を復活させたい」とか、他にもどうでもいいと言われそうなことばっかり!

 せめて「会社のイメージ向上につながる」くらいは言ってもよかったろうに。

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