ロジックツリーなんて役に立つ?

 実は宮坂さんは勉強熱心な方で、何年か前に経営学の講義を受けたそうです。

 その講義の中で「ロジックツリー」という考え方があることを知りましたが、全くピンと来なかったとのこと。

 「ロジック」とは論理的思考のことであり、その考え方は必要であるとは認識しています。

 しかし「ツリー」の作り方が理解できなかったと言っていました。

 さすがの宮坂さんでも長年生きてこられたのですから、全く論理無しに行き当たりばったりでやってこられたわけではないでしょう。

目次

作成のコツ

 ロジックツリーの作成は、複雑な問題を整理し解決策を見つけるための強力なツールです。

 しかし慣れないうちは難しく感じるかもしれません。

 ロジックツリー作成のコツを探してみました。

1. 目的を明確にする
 ロジックツリーで何をしたいのか。
 問題解決か、それとも原因分析か。
 最終的な目標を明確にしましょう。
2. 幹となるテーマを決める
 ロジックツリーの最上位に位置する、中心となるテーマを決めます。
 テーマは、具体的で分かりやすい言葉で表現しましょう。
3. 要素を分解する切り口を決める
 テーマをどのように分解していくかの切り口を決めます。
 例えば、「原因」「要素」「手段」など、目的に応じた切り口を選びます。
4. 具体的な行動に繋がるところまで分解する
 自分が決めた要素ですから、抽象的な概念で終わらせてはいけません。
 具体的な行動に繋がるレベルまで分解することで、解決策が見えやすくなります。
5. 因果関係を意識する
 要素間の因果関係を意識して、論理的な繋がりを明確にします。
 「だとしたら?」「なぜ?」を繰り返して考えることで、因果関係を深掘りできます。

昔こんなクイズもありましたね

1ドルのキーホルダーをお土産にどうぞ

 「ニューヨークに行きたい」というテーマでもロジックツリーを作成することは可能です。各項目を細分化していきます。

 事情によりこの場ではいたしませんが、ロジックツリーは図や表などを使って可視化することで全体像を把握しやすくなり思考の整理にも役立ちます。

⚪︎ニューヨークに行くことのメリット(原因の切り口から)
  「観光を楽しめる」「本場の文化に触れられる」「刺激的な体験ができる」「自身の成長につながる」

⚪︎旅行計画の立案(要素の切り口から)
   * 出発前の準備→「航空券の手配」「ホテルの予約」「ビザ(ESTA)の申請」「旅行保険の加入」「持ち物の準備」
   * 旅行中の行動→「交通手段の確認」「食事場所」「観光スポットの選定」
   * 予算→「航空券代」「ホテル代」「食費」「交通費」「お土産代」
   * 旅行後の処理→「お土産を配る」「写真の整理」「旅行の感想をまとめる」

⚪︎資金を貯める(手段の切り口から)
* 収入を増やす→「副業を始める」「昇給を目指す」「不用品を売る」
* 支出を減らす→「食費を節約する」「交通費を節約する」「娯楽費を節約する」
* 貯蓄計画→「毎月の貯蓄目標を設定する」「貯蓄方法を選ぶ」「貯蓄状況を管理する」
⚪︎ニューヨークに行くことのデメリット(反駁の切り口から)
「費用がかかる」「時間がかかる」「治安に不安」「語学力の不安」

分解する間もなく渡米した人も

漂流の際にアメリカへ渡った幕末の日本人、ジョン万次郎

 要素を分解する際は、MECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)を意識してください。

 これは「漏れなく重複なく」という意味で、最初に決めたテーマを網羅的に捉えることができます。

 今回これだけ分解できれば、行くべきかどうかの判断がしやすくなるでしょう。

 日常の様々な場面でロジックツリーを活用し、練習を重ねてください。

 人工知能などの様々なツールも使ってみましょう。

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