「男性と女性で差別がないように平等にしましょう」とよく聞かれますが、その違いこそがはっきり理解されていなければ「平等に」という気持ちもはっきりしてこないように思います。
そんな男性と女性の違いはいろんな視点から考えることができます。
生物学的な違い
この視点でなら見た目や学術で判断できます。
生殖器官にはそれぞれ固有の生殖機能があり、見た目でもすぐわかります。
筋肉量や骨格、脂肪のつき方などにも違いがあります。
染色体は男性はXY、女性はXXで形作られています。
男性ホルモンはテストステロンでできており、女性ホルモンはエストロゲン・プロゲステロンなどを中心に体が作られています。
心理と感情の違い
育てられ方や役割期待によって行動や考え方が変わってくるでしょう。


男性は論理的思考や空間認知力が高いとされ、女性は共感力や言語能力が高いとされます。
社会的役割を重視するか自己表現・美しさ・気分に重点を置く傾向かという違いは、次のファッションにもつながっていくと考えられます。
ファッション
最近はジェンダーレスファッションが広まりましたが、元々は社会的な規範や慣習による違いがあります。
男性服
⚪︎直線的でシンプル
⚪︎体のラインを隠す傾向があり、肩幅を強調
⚪︎黒・紺・グレーなど落ち着いた色
⚪︎柄もストライプやチェックなどシンプル
⚪︎ウール・コットンなど機能性を重視
⚪︎装飾は最小限
女性服
⚪︎ウエストやヒップなどの体のラインを曲線的に見せる
⚪︎色は明るく
⚪︎パステルカラーになるよう、花柄やレースなど華やかに
⚪︎シフォン・サテン・レースなど軽やかで柔らかい素材
⚪︎リボンやフリルで装飾
裁判では
男性として生まれた後に女性を自認するようになったトランスジェンダーの人々が同法上の「女性」に含まれるべきかが争われていた裁判が行われました。
イギリスの最高裁判所は4月16日、同国の平等法が保護対象とする女性は「生物学上の女性」であるとする判断を判事5人全員一致で決めました。
この訴訟はトランスジェンダーに批判的なスコットランドの女性団体がスコットランド自治政府を相手に起こしたものであり、判決の効力はイングランドやウェールズなどのイギリス国内にある他の自治政府にも及ぶことになります。
しかし判事は判決要旨を読み上げた際に「この判決が特定の集団の勝利だと解されることには反対だ」とも強調し、トランスジェンダーの人々に対する差別は2010年から引き続き禁じられていると釘を刺しています。
男性と女性の平等を守るための着眼点は、自身の主観(自認)ではなく「客観性」であると割り切って考える。
この風潮をまとめるとこういうことなのでしょうか?その方がこの問題をわかりやすくできるとは言えます。
☆朝日新聞「保護対象は生物学上の女性」 https://digital.asahi.com/articles/DA3S16195929.html
☆法務省「性的マイノリティに関する偏見や差別をなくしましょう」 https://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken04_00126.html