初詣は教会へ(日本聖公会)

 混んでいる初詣を嫌がりつつも、でもどこかには出かけたい。

 帰省をする場所も理由も無く街なか界隈をブラブラしていた宮坂さんは、旧年中に通りかかっていた教会を思い出しました。

 現地に向かいそこにある掲示板を見てみると、1月1日に礼拝がある旨と「どなたでもお入りいただけます」と表記されています。

 「日曜礼拝」なら聞いたことがありますが、1月1日は元日でありつつも水曜日です。

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イギリスの国教

 そこは「日本聖公会」の教会でした。

 元々はキリスト教から始まり、そこから独立したイングランド国教会がさらに派生した教会です。

 国教とは国の宗教という意味ですから、イギリス国王が首長として成り立っています。

 カナダやオーストラリアなどのイギリス連邦加盟国にとっては、政治的にも宗教的意味でも特に大切な存在と言えるでしょう。

 明治時代に入って、各国からの宣教師団の伝道により日本聖公会が創設されました。

☆日本聖公会管区事務所「日本聖公会とは」 http://www.nskk.org/province/seikoukai.html

☆イギリス王室ウェブサイト(必要に応じてブラウザの機能で翻訳してください) https://www.royal.uk/the-queen-the-church-and-other-faiths

日本聖公会の基本的な考え方

 初期の教会から受け継がれた伝統を尊重し、聖書を信仰の中心に据えています。

 聖公会の礼拝では荘厳な雰囲気の中で聖書の朗読や聖歌の歌唱を行い、聖餐(キリストの体と血の象徴であるパンとぶどう酒を受ける儀式)が行われます。

 カトリックとプロテスタントの中間的な立場により信仰の解釈に多様性を認めることから、議論や対話を通じて共に成長することを大切にしています。

 教育・福祉活動・社会問題への取り組みを通じて、地域社会へ奉仕しています。

自身がどう考えるか

 日本聖公会の教えや活動が、あなたの価値観や精神的なニーズに合っているかを考えましょう。

 議論や質問は大いに歓迎してくれます。

 人間が疑問を持つことは自然であり、信仰を深めるためのプロセスと捉えているからです。

 信仰の自由は尊重されるべきものであり、強制されるものではありません。

試しにできること

 あなた自身のペースで体験すべく、試しに礼拝やイベントに参加してみましょう。

 教会の雰囲気や活動内容を実際に体験し、そこで質問や不安があれば教会の牧師(リーダー)や信徒と話し合うことできっと理解が深まります。

 信仰の選択肢のひとつとして、柔軟で包括的な信仰の場が提供されていると言えるでしょう。

 その環境が自身にとって心の平安をもたらし、人生に価値を見い出せる教えなのかどうかが一番大切なのですから。

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