ラジオやテレビで放送される天気予報。
その天気予報でよく耳にする「降水確率」。これは雨が降る可能性を示す重要な指標です。
ちなみに、NHKでは天気予報ではなく「気象情報」「お天気CHECK」「いけちゃん天気」「気象通報(ラジオのみの放送)」などと言われます。
「気象通報」は奥が深そうで面白そうだけどどうも大変そうなので、またの機会に。https://kisho-tsuho.com/
百発打てばおよそ四十中
「晴れ」や「雨」などの天気に併せて伝えられるもののひとつに「降水確率」があります。
降水確率は、特定の予報区域で一定の時間内に雨や雪などの降水がある確率をパーセンテージで表したものです。
例えば降水確率が40%とすると、過去のデータと同様の条件で40回発表されたうち16回は降水があったことを意味します。
原則は都府県(⚪︎⚪︎県地方)などのように区分するのは「府県予報区」。東京都地方も一つの「予報区」です。
それをさらに細かく「一次予報区域」や「二次予報区域」に区分して、降水確率を発表しています。
国土交通省気象庁 https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/saibun/index.html
降水確率の計算方法
降水確率は、主に以下の要素を基に算出します。
- 過去の気温・湿度・風速などの情報を分析。
- コンピュータを使って、大気の動きや雲の発生をシミュレーション。
- 雲の形成や気圧の変化をもとに、降水の可能性を予測。
言いたくなる気持ちもわからなくはない
こんな誤解をされるケースがあるようです。(降水確率50%の場合)
- 予報区内の5割の地域に雨が降る。 →雨の降る面積ではない。
- 6時間予報のうち、半分の3時間の間だけ雨が降る。 →時間の割合ではない。
- 100%の時の半分くらいの量の雨が降る。 →雨量ではない。
石垣島地方気象台 https://www.jma-net.go.jp/ishigaki/press/info_station/data/201912.pdf
降水確率の活用法
降水確率は、日常生活の中で様々な場面で役立っています。
アウトドアのイベントでは開催の可否やテント準備の要否を判断します。
農家は作業スケジュールや灌漑計画を立てないといけません。
旅行に行く際にはコースの変更を考える必要があるかもしれません。
降水確率に限らず、気象予報は私たちの生活に密接に関わる情報です。
これをうまく活用して、日々の行動計画を立てる際の参考にしましょう。