これこそ公権の力(財産の公売)

 これから不定期的に、国や地方公共団体が行う公売情報をお伝えしていきたいと考えています。

 私の中でブログのネタに悩むことはあっても、決してそれが尽きることはありません。ただ、どのネタだったら文章にできるかなと思わされるのがつらいところです。

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正義の味方

当時のわたしですよ

 実は現職時代のほんの一時期、税務署主催の公売を担当したことがあります。

 もちろん税務署主催ですから、その時の財産の所有者はまさに国税の「滞納者」です。

 以前の担当者が財産の差し押さえをしているのにまったく動じず、滞納をずっと続けている者もいました。

 当時の一担当者としては「なんて厚かましい!」と思いつつも、組織の一員としては放っておいた責任を果たさねばなりません。特に当時はそんな正義感が湧いていました。

最後通告(予定)

あれをこの日までに。これは翌日に…。

 しかし当時の組織としての考え方の中で公売に踏み切るのはとても難しかったのです。

 「いいかげんにしないと公売しますよ」という意味合いで公売を予告する文書は必ず郵送します。ただ、それを送るからには本当に公売を進めなければ相手に軽んじられてしまいます。

 それなのに公売の手続きはとても煩雑にもかかわらず、公売専門の部署が無かったために慣れていないその場の税務署職員が手探りで進めることになります。

 これまでの担当者が手をこまねいていたのはそういった事情があったからなのです。(今はちゃんと国税局に専門の部署がありますからね)

ネットで気軽に

 我々がその手続きに苦しんでいた頃、地方公共団体ではインターネット公売を行う自治体が出始めました。

 当時の税務署や国税局はすべての手続きを紙で行っていましたのでうらやましく感じていました。

今やそんなことは当たり前。

 国税庁も独自にホームページで公表しつつも、滞納者の差し押さえ財産に加えて公的財産の買い付けを募集する、国と地方公共団体の情報が総括されたサイトへのリンクが設けられています。

 国税庁「公売情報」 https://www.koubai.nta.go.jp/auctionx/public/hp001.php

 警視庁「インターネット公売」https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/tetsuzuki/kotsu/kobai.html

 KSI官公庁オークション https://kankocho.jp/

いらっしゃいいらっしゃい、掘り出し物だよ

 差し押さえ財産の買い付けには制限があって、所有者(滞納者)の他に当局職員は買うことができません。まさにインサイダー取引になってしまいます。

 農地であれば農業委員会の許可がいるなどの制限もあります。

 さあ、どんなものが出品されているのかとても気になってきました。

 私はもう制限から外れましたので、何か掘り出し物がないかこれから探してみようと思います。

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