宮坂さんのメールボックスにはよく迷惑メールが入り込んでくるようです。
メールを送る側は閲覧履歴を追っていると聞きますが、宮坂さんは日頃どんなサイトを見ているのだか?
ある日届いたメールにこういった文章が書かれてありました。
件名は「警察の方から来た決めつけ刑事だ!」。
そして本文は「お前がやったんだろ?」「知らない人がつぶやいてんだよっ(バァン!!)」「文春にも出てるぞ、この憶測記事を見てみろ!」と。
複数のツッコミどころがあることをグッとこらえつつ、つい数日前までは頻繁に放送されていたこのコマーシャルについて考えます。
☆公益社団法人ACジャパン「決めつけ刑事」 https://www.ad-c.or.jp/campaign/self_all/self_all_01.html
刑事さん役は俳優・声優・歌手の嶋田久作さんで、この方もとても興味深い方です。
この件についてはまた次の機会に。
問題を断定的に発言してしまう
インターネットの世界ではさまざまな文化・背景・経験を持った人々が集まります。
それにもかかわらずネット上のコミュニケーションは多くが文字ですから、感情やニュアンスがより一層伝わりにくくなります。
そこでの一方的で断定的な発言は議論の場において他者との対話を難しくするため、誤解や対立を生む可能性があります。
自分の意見に固執することは他の視点を受け入れる柔軟性が失われます。
事実や根拠に基づかない情報を広める危険性もあり、結果として建設的な議論や問題解決が難しくなります。
モノに対しての発言

新型コロナウイルスの感染が広がった時期に、ワクチンが即座に深刻な健康被害をもたらすといった根拠の薄い発言がSNSにおいて拡散されました。
科学的な裏付けが無いにもかかわらず「絶対に危険だ」「治療法が隠されている」「ワクチンによってDNAが改変される」「不妊症を引き起こす」といった断定的な投稿が見受けられ、これらの主張が実際にワクチン接種への不信感や接種拒否に影響を与えたとする報道もありました。
こうした発言は専門家や公的機関からの反論や訂正が行われましたが、一部では長期間にわたり拡散し誤解を生む原因となりました。
企業や人に対しての中傷

企業や著名人に対し「この企業は信頼できない」「全員が不正を働いている」といった根拠のない断定的評価が匿名性を利用して無責任に投稿されると、それが実際に企業の信用低下や本人への誹謗中傷となります。
これが大きな問題として炎上騒動や名誉毀損に発展していくこともあります。
批判を受けたその被害者が命を落とすといった事件もありました。
真犯人が自首してきました!えっ?

意見を述べる際には必ずしも絶対的な断定ではなく、裏付けとなる根拠・他者の視点を取り入れた柔軟な表現が健全な議論や情報共有につながります。
ネット上では自分の意見を述べる際にも客観的な視点を持ち、相手の意見に耳を傾ける姿勢が求められます。
自分の考えを断定する前に、情報の裏付けや他者の意見を考慮することがより健全なコミュニケーションにつながると言えるでしょう。
ですから「決めつけ刑事」のコマーシャルを見ていると、嶋田久作さんのカッコよさも際立って気持ちがスカッとします。
とてもいいコマーシャルだと思って見ていたのに、どうして最近放送してくれなくなったのでしょうね?
企業のコマーシャルが放送できないのなら、私はこちらを見ていたいのですけど。