金融資産の運用の方法の一つとして投資信託という金融商品があります。
これは多数の出資者から資金を集めて基金とし、運用の専門家が分散投資をしながら得た利益を出資者に分配するものです。
ほとんどは株式の運用を信託する契約を結ぶ形式であり、決められた複数の株式を扱うものもあれば平均株価の指数に基づくものもあります。
他方、不動産投資信託(J-REIT)も投資信託の一つです。
投資家から集めた資金は株式購入や運用に使われるのではなく、不動産を賃貸して得られた家賃収入を元手に投資家に分配する投資信託です。
どこにどれだけビルや施設を取得してどんな会社に賃貸するかは資産運用会社に任される点から、会社型とも呼ばれます。
投資商品としては珍しい銘柄
たくさんあるJ-REIT銘柄のほとんどが東京近郊の不動産施設を取り扱っていますが、その他特定の地域に特化したものがあります。
それが福岡リート投資法人です。
日本初の地域特化型REITとして、福岡都市圏を中心に九州全域および山口県・沖縄県を投資対象エリアとしています。
成長余力のある地域への特化
福岡リートは、経済成長が著しい福岡都市圏を中心に投資を行っています。
特に福岡市は人口増加や企業進出が続いており、不動産市場の需要も堅調です。
2050年までの将来に人口増加が見込まれている地域は都道府県別では東京都のみですが、各県庁所在地の市の中ではさいたま市・川崎市と福岡市だけです。
このような成長ポテンシャルの高い地域に特化することで、安定した収益基盤を確保しています。
☆SOMPOインスティチュートプラス「レポート・動画解説」 https://www.sompo-ri.co.jp/2024/02/29/11443/
地元では有名な施設も
福岡リートが保有する物件は商業施設やオフィスビルなど多岐にわたり、いずれも高い稼働率を維持しています。
これにより安定した賃料収入を確保し、投資家への分配金の源泉となっています。
地元の有力企業や金融機関からなるスポンサー体制を構築していますので、質の高い物件の取得や運用ができてさらに地域経済との連携も深まっています。
これらの特徴により、福岡リート投資法人は地域経済の成長とともに安定した収益を追求する魅力的な投資先として注目されています。
☆福岡リート投資法人「J-REITとは」 https://www.fukuoka-reit.jp/ja/about/index.html
我が街を応援する気持ちで
2005年に証券取引所に上場して以来、福岡リートは安定した分配金を継続しています。
これは堅実な運用と地域特化型の戦略による成果と言えます。
という話を聞いてか、宮坂さんはいつの間に数口ばかり購入していました。NISA口座の投資枠ギリギリまで使っています。
あくまで投資ですから元本となる投資口価格の変動も注視しないといけませんが、年に2回の配当金の通知が届くたびに「今日か明日くらいは高級料理を食べに行ってもいいかな?」なんてほくそ笑んでいた宮坂さんでした。