先月行われた全国高等学校野球選手権大会では京都国際高等学校が初優勝しました。
この高校は2021年と2022年にも甲子園に進出していましたので、今までもう何度も話題に上がっていたでしょう。
今更ながら私が知ったのは、実はこの高校の校歌の歌詞は韓国語とのこと。
きっとテレビやラジオの放送でも流れたはず。
つい昨日見たYouTubeの動画でも、たしかに日本語には聴こえませんでした。
好奇心はあるんです
私は職場の研修で韓国語、中国語、英語を勉強したことがあります。
韓国語で思い出せる特徴としては、まずは二つの文字の組み合わせであること。
母音と子音で作られているハングル文字は、日本で使われているローマ字と同じように考えられます。
あとは語順が同じところ。
そして英語の研修ではパソコンにヘッドフォンをつないで、会話を練習していました。
内容の記憶があまり無いので、習得度もその程度です。
こちらは検定に合格しました
中国語に限らず、外国語を勉強しようと思った理由は特に無く、「これからの時代はグローバルだ」なんて漠然と思っていただけです。もっと言えばただの思い付き。
それでも親戚の叔父がせっかく私を誘ってくれたので、以前受けた研修を思い出しながら中国語サークルでの勉強を始めました。
中国語の文字は日本で使われている漢字に似たものが使われています。それはおよそ2000年前の中国から伝わったものですから当然ですね。
中国語の特徴は語順や発音が英語に近いところです。しかしそれだけではありませんでした。
となりの客はよく牡蠣嗅覚だ?夏季休暇管?なんだ?
1950年代に中国の言語学者である周有光氏が「ピンイン(拼音)」を考案。「ピンイン」は漢字に併せてアルファベットで表す、日本でいう「ふりがな」のような用途で作られました。
これにより国内及び国外においても識字率の向上が図られました。
いくら日本人でも漢字だけでは訳が分かりません。
ピンインはアルファベット表記なのでとっつきやすいですが、さらに4つの声調(四声)という発声の高低を守らなければなりません。
「高く(第一声)」「上から下へ(第二声)」「低く(第三声)」「下から上へ(第四声)」
アルファベットの並びと四声の組み合わせを守らないと意味が変わってしまいます。
日本語でいう「柿」と「牡蠣」の違いです。「夏季」はどっちだろう?
平成29年1月15日付朝日新聞朝刊国際面に「ピンインの父」こと周有光氏が111歳で亡くなったという記事がありましたので、これをずっと保管していました。
私は周有光氏ではありません。
カタカナ中国語では「父」に叱られる
中国語サークルの活動として、市民センターのイベントで中国語の歌を歌うことになりました。
曲はSMAPが歌っていた「世界に一つだけの花」。これを中国語で歌います。
と、ここで疑問が浮かびました。
歌詞にメロディを乗せようとすると声調を無視しないといけなくなります。逆に声調を守ろうとするとメロディが変わってしまいます。
声調が無視されているはずなのに、中国でも流行した「世界に一つだけの花」。
SMAP人気が熱いとしても、中国のファンにはどう聴こえていたのでしょう?
我々はまだまだ中国語習得レベルの低いサークルであり、加えてつたない歌唱力です。もう音も取れないただのカタカナ中国語のお経。
women quan bu dou shi wei yi ONLY ONE …ピンイン
我们 全 部 都 是 唯 一 ONLY ONE …中国語表記(簡体字)
ウォーメン チュエン ブー ドウ シー ウエイ イー オンリー ワン …カタカナ中国語
もともと特別なONLY ONE …槇原敬之作詞
楽器演奏をしたこともある曲。
私にとっては気持ちを大きく悶えさせながらのステージでした。