6月6日は楽器の日

 「あなたの好きなものは何?」と訊かれると、宮坂さんは事あるごとに「みんなの前で楽器を演奏すること」と答えます。

 楽器に囲まれた生活こそが宮坂さんの心の中に広がっている世界とのこと。

 そんな音楽の世界でのびのびと楽器演奏をするにはしっかりと練習を行って、その上で本番に臨む方が良いと一般的には言われます。

 大抵の人もそう思いますよね。

☆一般社団法人全国楽器協会「6月6日は楽器の日」 https://www.zengakkyo.com/thegakkiday/

目次

練習の重要性

多分聞いたことない曲

 練習は楽器の演奏技術や歌唱技術を習得し、それを土台として安定させるために不可欠です。

 手の動き・呼吸法・音程・リズムなどを繰り返し練習することで、体が自然に反応するようになります。

 そして自分が苦手な部分や理解が曖昧な部分を克服して曲への理解を深めることで、楽譜の解釈・曲の構成・感情表現などを深く掘り下げることができます。

本番のための練習

ちゃんと練習しろ!

 本番で初めて経験することは練習不足によるミスや戸惑いにつながりやすく、結果としてのびのび楽しむどころか、ストレスを感じてしまう可能性があります。

 もし本番中に問題点を発見できてもその本番は一度きりのことが多く、その場ですぐに改善することは難しいでしょう。

 本番にはこのようなプレッシャーが伴うため、それに対する忍耐力や集中力を養う場が練習です。

 これが練習であれば、何度もやり直して試行錯誤することができます。

 十分な練習がないと、このプレッシャーによって普段できることもできなくなってしまうことがあります。

 もし一緒に演奏する他のメンバーがいれば、本番までの練習不足はそのメンバーに迷惑をかけてしまうかもしれません。

伸び伸びと楽しむための考え方

 神奈川県横浜市磯子区から全国に活動している、2人きょうだいのジャズユニット「サファリパークDuo」というグループがあります。

 高校3年生の姉(トランペット&フリューゲルホルン)と中学1年生の弟(ピアノ&カズー、ボーカル)の2人です。

 活動を始めて6年間で300回以上のライブに出演しています。

 「音楽はのびのびと楽しくなければいけない」
 「練習する暇があったら本番(ライブ)をやろうよ」
 「習うより慣れろ」

 ともに国立音楽大学を卒業している父母の言葉とライブを通じての様々な出会いが、姉弟の向上心を刺激しているのだと。

☆一般社団法人全国楽器協会 インタビュー「やればやるほどライブが増えて 音楽活動は心身の健康に繋がる」 https://www.zengakkyo.com/interview/003.html

練習が先か?本番が先か?

 「音楽活動は心身の健康に繋がる」のは自身でも経験した上で同感しています。

 「やればやるほど」の感覚もわかります。今までの仕事でもそういう時がありました。

 本番の経験は練習だけでは得られない学びや成長の機会を与え、その経験はさらに練習のモチベーションが高まるとも言えます。

 「本番のためのモチベーション高揚(練習上達)」からではなく「モチベーション高揚(練習上達)のための本番」の方から考えることができれば、皆さんは練習の重要性と心身の健康が頭の中で両立しますでしょうか?

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