選挙が始まる前までは形勢不利であった候補者がSNSなどを使った選挙活動の末に支持を拡大・逆転の末、当選に至ったというニュースを最近見聞きします。
もし皆さんが選挙権の無い立場であれば、なぜこういうことになったのかと不思議に感じていませんか?
自身の既存の信念や仮説を支持する情報を自らで探し(ネット検索を行い)、これに反する情報は無視や排除をする。
こういった傾向は「確証バイアス」と呼ばれています。
この心理的な偏りには、良い点と悪い点の両方があります。
宮坂さんにはこういった心理的な偏りがあるのでしょうか?
良いところ
日常生活の中では、すべての情報を詳細に分析するのは非常に時間がかかるものです。
確証バイアスを働かせることで、既に持っている信念や仮説に合致した情報を素早く収集し受け入れることで、心理的な安定感を感じることができます。
さらに同じ信念を共有している集団と接することで、確証バイアスはその集団内での一体感を強め、社会的なつながりを促進することがあります。
この共有された信念や価値観は、人々の絆を深める役割を果たすことができます。
特に不安やストレスの多い状況では、この安心感が心の健康に良い影響を与えるでしょう。
悪いところ
新しい情報や異なる視点に対して閉鎖的になりがちです。
これにより自己改善や学習の機会を逃してしまい、客観的・柔軟性を欠く思考に繋がります。
仮に新しくなくても確証がある情報であれば、それを無視することで危険で間違った結論に達するリスクが高くなります。
同じ信念を共有してあれば一体感が持てますが、対立する意見や異なる信念を持つ人々との間には溝を深めます。
自分と異なる立場を理解しようとする姿勢が欠如し、結果として社会的な分断や偏見を助長してしまいます。
恋は盲目
恋人から大切に思われていると信じてきっている宮坂さんは、自分に対して愛情を示す行動にばかり注目します。
逆に恋人の無関心な態度やネガティブなサインは無視しています。
行動を冷たく感じるときでも「偶然仕事で疲れていただけだ」と自分にとって都合の良い解釈をして、もっと肝心なところを直視しません。
その後失恋をしても、自分の気持ちはともかく「あの人は最初から自分に興味がなかった」と。
関係を維持したいが故にネガティブな兆候を無視したり、肯定的に解釈することで安心感を得ようとしていたのです。
宗教や恋愛にはどうか?
自分の信念や期待に合った情報を選び、反する情報を無視することで、心理的な安定を図る一方で、誤った判断を招くこともあります。
自分の決断が正しいと感じることで、社会的に孤立する損失やリスクを回避しようとする心理的な防衛メカニズムが働きます。
そういった点はアイデンティティと密接に関わってくるところから、宗教の信仰や価値観の違いにも近い気がします。
そして恋愛についても確証バイアスのような傾向が功を奏すという逸話もあります。
宮坂さん、次の恋まであきらめないで!