数日前、宮坂さんは後輩の車に同乗してお客さんへの営業回りをしていました。
その後輩はもともと車の運転が好きで、休日でも頻繁にドライブをするほどです。
その日は年末だったからでしょうか、道路がとても渋滞してノロノロ運転となっていました。助手席にも伝わってくるほどにイライラしています。
すると驚いたことに、ノロノロ運転をいいことに左足をハンドルに乗せ始めたのです。
たまらず宮坂さんは「いくら自分が気の置けないと思われている先輩だとしても、そんな態度は無いだろう!」と一喝したそうです。
その時の車種が黒のアルファードだったのでした。
オートマチック車のようでしたので運転中に左足を使うことは無いでしょうが、これは安全運転義務を違反していると思われます。
☆道路交通法第70条
車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない。

上の記事は助手席での話ですが、運転手なら言うに及ばずです。
商品としてのイメージ
トヨタのアルファードは、高級感あふれるデザインと広々とした空間で人気を誇るミニバンです。
しかしその一方で「アルファードに乗る人は運転が荒い」というイメージを持つ人も少なくありません。
アルファードは車体が大きく、高速道路や一般道でひときわ目立つ存在です。
そのために多少の無理な車線変更や追い越しをすると目立ちやすいため、強引な運転をしているという印象を強く持たれることがあります。
そしてアルファードはカスタムパーツが豊富にあり、エアロパーツや大型ホイールでドレスアップした車両もよく見かけます。
その点が周囲に「速そう」だとか「荒っぽそう」という印象を与えます。
アルファードのドライバー

高級感のイメージがあると時に自己中心的な運転をするドライバーが目立つことがあります。
アルファードの利用者は家族連れやビジネスユーザーなど非常に多様ですから、当然すべてのドライバーではなく少数の目立つ行動が全体のイメージに影響を与えることは他の車種でもよくあることです。
多くの人は安全運転を心がけており、特定の車種に「運転が荒い」というレッテルを貼るのは公平ではありません。
またどの車種であっても、交通ルールを守らない運転や周囲への配慮に欠けた運転をする人は一定数います。
そのためアルファードだけを特別視するのは見方が偏りすぎかもしれません。
イメージを変えるために

運転が荒いというイメージを払拭するためには、ドライバー一人ひとりが意識を持つことが大切です。
これはアルファードに限りませんが、以下のようなポイントに気をつけてください。
- ウィンカーを早めに出して他車へ配慮
- 急ブレーキや急発進を避けて穏やかに
- 十分な車間距離を取る
- 横断歩道では歩行者が優先
- 停止線よりも手前で停止
車は悪くない
アルファードのドライバーの運転が荒いと思われる背景には、車の大きさや目立つ行動をする一部のドライバーが影響している可能性があります。
ただし、実際には多くのオーナーが安全運転を心がけており、車種だけで判断するのは早計です。
アルファードに限らず、私たち一人ひとりが運転マナーを見直すことで道路の環境をより良いものにしていきましょう。
☆トヨタ「アルファード」 https://toyota.jp/alphard