電子メールでも紙のようにやり取りできるように

 私が住んでいるアパートの郵便受けには、

「待ってました!」「届いて嬉しい」「別にいらない」「誰も送れとは頼んでないのに!」「宮坂さんから毎年届く年賀状が律儀過ぎる」

 などの感情を呼ぶ、様々な郵便物が届きます。

 例えば「別にいらない」ようなチラシなら、大抵の人はすぐに捨ててしまいたくもなります。

 そんな人のためにと集合ポストの隣にはゴミ箱が設置されていて、ダイレクトメールがいつもたくさん入っています。

 たまに荷物の不在票や重大そうな赤い封筒も見かけてしまい、こちらが不安な気持ちにさせられることもあります。

 私なら「別にいらない」チラシでもちゃんと持って帰ってから、管理や処理の要否検討をした上で古紙回収の束に入れ込みますけどね。

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大量のメールを返信する暇がない

 2025年2月28日の朝日新聞デジタルでは、注意欠如多動症(ADHD)の傾向のある人が電子メールに対して悩んでいるであろう項目が上げられています。

・全部まとめて返信しようとすると長い時間がかかってしまう。
・一斉送信のものなど、自分に関係のないメールもたくさん送られてくる。
・硬い敬語表現が必要なメールが苦手。
・過去のやりとり履歴を追えず、どこまで話していたかがわからなくなる。

☆朝日新聞デジタル「毎日大量のメール、さばくのが苦手」 https://www.asahi.com/articles/AST271233T27UTFL00DM.html?linkType=article&id=AST271233T27UTFL00DM&ref=apital_mail_top_20250305

受け入れることさえ大変

 ADHDの特性とメール処理の関連性は、さらにこういったことも考えられます。

 「返信を後回しにしてしまう」
 「重要なメールを見つけられなくなる」
 「メールの処理中に気が散ってしまう」
 「長文のメールを読むのが苦痛」
 「誤った返信をしたり、誤った相手に送信したりする」
 「メールチェックの時間を決められない」

ADHDの方でもメール管理を改善できるように

読まなくなった雑誌

 1日に数回メール処理だけの時間を習慣づけ、集中して取り組むようにしましょう。

 メールチェック中は他の作業は中断してください。

 YesかNoの回答を求めている内容のように、すぐに返信できそうであればその場ですぐに返信しましょう。

 同じ文面でよく使う返信メールであれば、あらかじめテンプレートを作成しておきます。

 移動中や外出先でもメールチェックができるように、スマホにもメールアプリを入れておきましょう。

 メールボックスは仕事関係・プライベートなどでフォルダ分けをして整理しておくと、その時に必要なメールを見つけやすくなります。

 特定の差出人やキーワードでのフィルタリングを設定し、自動的にフォルダ分けや削除を行うようにします。

 迷惑メールフォルダに入るようなメールなら、確認や削除にさほどのストレスはかからないと思います。

 購読をしなくなったメールマガジンやニュースレターがあれば、配信停止の手続きを行いましょう。

簡単な返信でいいものからサラッとやってしまおう

鮮度が命

 「メールは鮮度が命」と聞くこともあります。

 そしてメールを読むこと自体も、重要で大切な仕事です。

 仕事の仕方が紙から電子メールに変わっただけのこと。

 とは言っても、私も堂々と言えるほどできているわけではありません。

 これを書いている今、偶然にも仕事関係でのメールに未処理はありません。たぶん…

 ADHDの特性によるメール処理の困難さは、工夫次第で軽減できます。

 上記のような対策を参考に、ご自分に合った方法を見つけてみてください。

 これらの対策を組み合わせることで、未読メールを溜めずに効率的にメールを処理できるようになります。

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