歴史ファンを作り上げた立役者

 17日に俳優の西田敏行さんが亡くなったとのニュースが報道されました。

目次

鼻を押すとそっくりロボットに

 私がまず思い出すのは、徳川将軍のうち家康・秀忠・吉宗の3人を別のドラマ番組で演じていたこと。

 さらには豊臣秀吉、西郷隆盛、山本勘助、後白河法皇、とここまではNHK大河ドラマに限っての配役。

 私が思い出せないだけで、もしかしたらもっと出演作品があるかもしれません。

 民放他局のドラマでは徳川家康本人とその影武者の二役を演じていました。

教科書で顔が浮かんでしまう

西郷隆盛

 演じてこられた歴史上の人物は、学校の授業なりで少しでも日本史をかじっていれば必ず目聞きしたことのある人物ばかり。

 私が思う西田さんのすごいところは出演作が多いことだけでなく、学校の教科書や授業に取り上げられる人物をたくさん演じてきたことなのです。

 この人の演技を見てその人物のイメージが浮かびやすくなって、それで日本の歴史が好きになった。そんな視聴者は私だけではないはず。

人生はゆっくりじっくり

 同じ役柄の「少年期と青年期」や「親子の幼少期の二役」を演じている俳優さんを見ると、その演技にとても驚かされます。

 それはその俳優の実年齢に関わらず、とても勇気のいる仕事。

 二役という演技は当然同一人物と思われてはならず、違う年代の演技なら撮影中の数ヶ月間で人生経験を積み重ねなければいけません。

 どの組み合わせでもどこか違っているところがあるはずの特徴をうまく演じ分けてくれます。

 松本潤さんは徳川家康役を、弱々しかった青年期から老練な最期まで。

 BSテレビで再放送しているドラマでは、寺田心さんが親子二代の幼少期を演じています。子役と言えども、ちゃんと区別して演じています。

この人が出ていれば大丈夫と思える俳優のひとり

 映画の「釣りバカ日誌」ではハマちゃん(部下)役でしたが、その配役はテレビドラマでも変わっていないのに西田さんはスーさん(社長)役になっていました。俳優だけが出世するという、こんな作品もなかなかありません。

 芸達者という言葉では収まらないほどの魅力のある俳優でした。

 こんな愚ブログからもご冥福をお祈りいたします。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次