国債は返済する必要があるかないかについて、さまざまな意見を目にします。
①紙幣や硬貨でさえも国債と同じく債券(借用証書)であり、いずれも金銀や食物など価値があるもので返済されることが前提。「紙幣や国債は返済する必要がない」は本当か 「返済される」からこそ守られる大切なこと | 政策 | 東洋経済オンライン (toyokeizai.net)
②借り換えをすれば借金と言わずともいい。日銀の国債、借金でない? 財務相「その通り」 – 産経ニュース (sankei.com)
③貨幣鋳造権を発動して“政府紙幣”を発行しそれを政府の借金に充てることで、長引く不況とデフレーションの対策になる。日本政府の借金は約1,200兆円。なぜお金を刷って返済にまわさないのでしょうか? | WHY?#02 | WHY ECONOMICS? | 経済学部 | 立命館大学 (ritsumei.ac.jp)
日本銀行券も債券のひとつ
国債は政府が発行する債券です。
字面どおりで考えればこれは「借金」です。
しかしそのおかげで資金を調達でき、公共事業や社会保障を行えるようになります。
国債の発行が持続可能である限り一顧客への償還は発行時の計画通りに行わなければなりませんが、償還(資金拠出)とともに発行(資金受け入れ)を続けていけば発行残高を減らす必要は無いとも言えます。
民間企業も借金を返さなくていい
私は現在、銀行融資の支援について勉強しています。
購入した参考書の中にズバリ「完済しない」と書いてあるページがありました。
融資と返済を長期間続けていけば両方の実績が積み上がるため、以後も金融機関から有利な融資審査を受けられるとのこと。
つまり、完済に至らないうちに借り続けることが経営戦略に有効であるということです。
日本法令「税理士必携顧問先の銀行融資支援スキル実装ハンドブック」諸留誕 より
負けることは悪いこと
お金を貸す側は利息を受け取ることで持続が可能です。
お金を借りる側も事業が継続できるようになります。
あとは、国債発行残高が増え続けるという現実についてどう考えればいいのか。
どうして資産を「善」とし、負債を「悪」という勝手なイメージを持つようになってしまったのでしょうか?
簿記を勉強し始めた頃までさかのぼってみても全くわかりません。
国債の増加が経済に与える影響や将来の負担がどのように変化していくかどうかについては、慎重な予測と議論が必要でしょう。
冒頭の1~3のうち、私は元上司の2番に1票。みなさんはどれを選びますか?