お彼岸の肝試し

 先日お墓参りに行ってきました。

 お盆とお彼岸は必ず手を合わせに行っています。

 強い日差しに当たっている墓石に触ってみるとすごく熱いのです。どうして墓石に水をかけるのか、その意味がよくわかります。

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風光明媚な無縁墓

 この日に行ったお墓は山の斜面にある大きな市営霊園にあり、遠くには海を見渡せて眺めのいいところです。

 私は年に3度のこの眺めと数分間お供えして持ち帰った後のお酒を飲めるのを楽しみにしています。

 今のところ自分の家系のお墓はまだいいとして、左側のお墓には雑草が人の背の高さまで生い茂っています。

 このお墓にはおそらくお参りに来ている人がいない、いわゆる「無縁墓」なのかもしれません。

こちらのお墓は特に意識して草むしりをせずとも、雑草が生い茂ることはありません。

 ご先祖様はしっかり子孫のことを見ているのでしょうか?

一戸建住宅も同じこと

 これは墓地に限らず、都会の住宅地にも見受けられます。

 東京の都心に引っ越したばかりの宮坂さんはある日、住宅地にある自宅近所で1軒だけ木々に覆われている住宅を目にしました。

 見た目では住人がいるとは思えないのに、テレビの大音量がまるで念仏のように聴こえてきます。

 「隣の家からか、もしくは幻聴でありますように」と念じながら、急いでその場を通り過ぎていきました。

 宮坂さんに限らず、地元住民たちからすると特に夜間は通りづらいでしょう。

 このように、使われていないであろう建物が草木に囲まれている場所を見かけることがあります。

防護される「無縁墓」

 昨年10月21日付の産経新聞で「無縁墓」を取り上げた記事がありました。

 荒廃した墓石やブロック塀の倒壊、ゴミが不法投棄されているケースがあるとのこと。

 これに対しては、自治体が樹木の伐採や墓石の倒壊を防ぐための防護柵を設置した例もあったと報じています。

一般庶民のくせに生意気な

 戦前までは土葬のほうが一般的だったようで、思い返すと何百年も前からある墓石に葬られているのは当時のよほどの功績者。

 もっと遡れば、古墳は天皇が葬られるところです。

 歴史上の人物から「身の程を知れ!」と言われているような気分になります。

 われわれ一般庶民はみんな「墓じまい」を本気で考えましょう。

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