先日8月10日に門司港で印象に残ったことのまた一つです。
九州鉄道博物館に行ってきました
http://www.k-rhm.jp/shisetsu/ (施設案内)
ジオラマも本物のレール、特設スペースでの企画展「妄想鉄道展」もよかったのですが。
2階東側に原則土・日・祝日のみで公開している情報コーナーが一番長居してしまいました。ここは図書館のようなスペースです。
展示していた中に「交通新聞」という新聞が何ヶ月分も束ねられていて、何日分もいっぺんに見られるようになっています。
「どうせオタク向けだろうから見てもわからない」
「何かの数字や列車の型番号とかがズラーっと並んでいても面白くない」
と思いきや、なんとジャンルの幅の広いこと。
私は電車派ではありません
国土交通省の政策・動向や交通事業各社の事業方針、筆者のコラムだけなら他の業界新聞と同じです。
私を含めて「電車オタク」と言われる人が注目されることの多い「交通」という分野。
私が各業界新聞を見慣れていないことを覚悟しつつも、こんなに読んでて楽しいものとは思いませんでした。
他業界の業界紙
私の身近にある新聞と言えば、最近あまり読めていない一般紙と大蔵財務協会発行の業界紙「週刊税のしるべ」。
「税のしるべ」とは最近ではあまり見かけない夕刊タブロイド紙のようなもので、全体では12ページで作られています。
開いても読みやすいですが、言わずもがな税金の話ばかりです。大抵の人は読むのは辛い内容だと思います。
直近のものでは、一面記事は訴訟の高等裁判所判決と経済産業省が公表したガイドブックの内容。
立場上は読むべきだと思い、定期購読を申し込んでサラッとは読んでいます。
タブロイド紙とはこのサイズ感です。
記念館入場料300円で交通新聞が読み放題
政策規制や統計データに近いものが掲載されているだけなら「税のしるべ」と変わりません。
今回九州鉄道記念館の情報コーナーで新聞を読んで、記憶に残っている一面トップ記事は「都市対抗野球大会でJR東日本東北が優勝」。
一般紙ではさすがに一面トップにはならないはず。
もはや技術でも運行状況でもなくスポーツの話題なのに、その日の交通新聞では最大のネタだったのです。
他の日はどんな記事はあったのか、さわりの記事だけ見られる電子版を見ているだけでワクワク。
交通新聞社 https://news.kotsu.co.jp
特定の事業者から発行される刊行物ではなく「業界紙」という公平な立場で作られたこのメディアには、話題の振り幅と業界人でない読者でも入ることができるその業界全体の奥深さを見ることができます。
ぜひご覧になってみてください。