生計と真実はいつもひとつ(控除対象配偶者)

法人には分割もあれば合併やグループ通算制度もあります。それは個人でも。

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せめて配偶者とは仲良く

 所得税の所得控除の分類には、個人的な事情を考慮する「人的控除」というカテゴリーがあります。

 そのなかの一つ、配偶者控除の対象となる配偶者の要件として「生計を一にする」というものがあります。

 表現を変えると、「日常の生活の資を共にする」です。

 と、ここまでは国税庁ホームページ◆生計を一にする|国税庁 (nta.go.jp)に記載がありました。

 所得税法第2条では「同一生計配偶者」と、そのうちの所得金額の少ない者が「控除対象配偶者」であるとの定義が規定されてあります。

ここからは日本語の話です

 「日常の生活の資を共にする」という文言を見せられると、これをどう読むのだろうと疑問に思いました。

 「生計を一にする」は「せいけいをいつにする」のようですが、「生活の資を共にする」の「資」は「し」と読んでよいものか。

 「資する」と書いたならば「しする」と読むことは知ってましたけど、辞書を見ると結局は「し」と読んでいいようです。

 「資」の意味は文字通り、「資本、資金」。もっと単純に言えば「お金」とも。

 「生計」は「収入に応じて支出を考えること、家計」。

 「家計」は「家庭の経済、生計」

 辞書出典は、平成7年5月20日第1販第7刷 新潮社発行「現代国語辞典」と「goo辞書」からです。

  (全然現代ではないですが、職場に入って支給されたものをずっと使っています。)

 「生計を一に」を「日常の生活の資を共に」に言い換えられても、うれしくも何とも思いませんよね? 国税庁ホームページには根拠も書いてないですし。

最近はなぜか財布の中の現金が減りません

他のサイトでは視界が広がるようないい表現がありました。

生活費を同じ財布から出している」「毎日暮らしていく上で、生活費をお互いの財産から出し合っている状態

この表現ならイメージしやすいですよね。

私も現職の時分は「同じひとつの財布」と説明していました。

また家族の話でしつこいですが、夫婦で財布が別々の生活なんて味気ない気がします。

出典:「生計を一にする」とは?きちんと意味を把握しておきましょう|税理士髙木由起子事務所|クラウド会計と相続税に強い横浜の税理士事務所 (tkzeiri.jp)

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