情報をたくさん発信しようとすればするほどそれを受け手に理解してもらえる文章を作ることが難しくなります。そんな中、最近の新聞紙面広告で「朝日新聞社の文章校正AI Typoless」という校正ソフトを見つけました。https://typoless.asahi.com
すかさずこのサイトがチェックできる項目を見ていたら、たまらず頭を抱えて自戒したくなりました。しかしこのサイト内の一文に「校正作業にまつわるお悩み」としてこういった文章が…
「社内ルールは統一されたとしても、時代の変化とともに、国際化、ジェンダーレス、宗教倫理、教育的観点など、一般的な日本語にもケアするべきルールや価値観が増え、気を付けなければいけない言葉の量が増え、何が正解かわかりにくくなっています。」
この文章校正ソフトにはとても興味が湧くのですが、この文章はぜひ校正してほしい気がします。
怪文書の横行
以前の職場でもとても理解し難い公文書がたくさん横行してました。やむなく自分が読む時はさらに添削する始末。自分のところに届くまでにいったい何人の目を通ってきているのでしょう。その度にわかりにくくなっているのではと不安になっていました。
・句点(。)が遥か彼方
・本文より但書きが格段に長い
・主語が無い
受け手の気持ちに寄り添いましょう
あるラジオ番組では(またラジオか?)、流れていた曲の説明やリスナーからの投稿を読み終えた後、「続いては概況です」と言って天気図の気圧配置の話が始まります。もう何年もこのパターンが続いており、明らかにラジオ番組での放送原稿ルール。初めて聴く人は「何の話?」と戸惑うはずです。
ためしにと「概況」を検索してみました。そうしたら1つ目は辞書。2つ目に出たのは法人が提出する申告書と一緒に作成しなければならない「法人事業概況説明書」(国税庁HP)でした。
現職の頃は「これも作らないとダメ?」とよく納税者の方々から訊かれましたが、そういったときは
「税務調査のときに訊かれたら面倒くさくないですか?」
と返答していたそんな文書です。
すみません。ここに至っては校正でなく、いつもより大きく脱線してしまいました。
ブログも本当に難しい
このブログでは毎日の投稿を目指しています。前日までに原稿文をまとめて、当日の早い時間に画像などを付け加えるという手順を理想としています。さて、いつまで持ち堪えることができるかな?もしかしたら明日から挫折するかも?
文章を作成することはどんな立場であっても不要なスキルではありません。巧みにアウトプットをできるようになれば、行ったことのない暗い道でも灯りを照らしてひるまずに進めるようになると思います。