うどんのチェーン店が増えてきた

 全国規模で飲食店を展開している「すかいらーくホールディングス」は昨年10月、北九州市のうどんチェーン「資さんうどん」の買収を行いました。

 この買収によって地元では、メニューが変わったり店舗の合理化が大きく進んで客足が遠のくのではという不安が聞かれました。

 そんな不安をよそに昨年末、関東での資さん1号店が千葉県八千代市に開店。

 そして2025年中には新たに21店を出店すると、すかいらーくホールディングスが発表しました。

 このうち12店は、すかいらーく既存のブランドを「資さん」に転換させての出店です。

☆アイティメディア「資さんうどん関東1号店が大盛況」 https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2502/21/news071.html

目次

圧倒的なコスパの良さ

 うどんは原材料が比較的安価で、提供価格もリーズナブルです。  

 安くて美味しいメニューが実現しやすく、景気に左右されにくい業態でもあります。

 物価高が続く今、うどんは消費者にとって強い味方です。

 早く提供できて食べる時間も短く済むので、忙しいビジネスパーソンやちょっとした休憩中のランチにピッタリ。

 「サッと入って、サッと食べて、サッと出る」が成立する業態は回転率も高くなるため、店側にもメリットが大きいのです。

 オペレーションがシンプルなため仕込みもしやすく、アルバイト中心でもセントラルキッチンで一定品質を保てます。

 狭いスペースであっても出店可能なケースが多く、駅前やショッピングセンター内などでも出店ができます。

認知度が高いのはこの2つ

こんな立地の丸亀製麺もありますよね

 今のうどん業界各社は常に工夫を重ね、景気や社会のニーズにうまく適応しています。

*丸亀製麺  https://jp.marugame.com
 うどん業界全体では抜きん出ていると言われており、製麺を各店舗内で行っているところが魅力です。
 ターゲットはファミリー層であり、東京都区内に限ると住宅が多い地区に立地されています。
 店内で製麺をするスペースを確保するために、必然的におおよそロードサイドへの出店が多くなっています。
*はなまるうどん https://www.hanamaruudon.com
 都心部のオフィス街で多く出店されています。
 親会社の吉野家ホールディングスから波及した「うまい、やすい、はやい 」という理念に基づいた価値観が支持を得ているのでしょう。

地元密着型の新勢力

 福岡県北九州市発祥のソウルフード的存在として知られる「資さんうどん」も、最近注目のうどんチェーンです。

 資さんうどんの創業は1976年。

 最近は関西や関東にも少しずつ進出し、全国的な広がりも期待されています。

 名物の「肉ごぼう天うどん」や「カツとじうどん」と並んで、忘れてはいけないのがサイドメニューのぼた餅です。

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東京に行っても頑張ってね

 私が北九州に住むようになって以降の何年間かはあまりに身近に感じ過ぎていて、「どうせいつでも行けるだろう」と敬遠していました。

 最近になってファストフード店やコーヒーショップ以外で朝食が食べられるところはどこかにないかと探していたら、24時間営業の「資さん」を思い出したのです。そして同時に、うどんと必ず一緒に注文していた「ぼた餅」のことも。

 昆布といりこベースの甘めで優しい出汁が資さんうどんの特徴と言われています。

 この出汁だからこそ「ぼた餅」と合うのです。

 関東地方の方々もぜひお試しあれ。

☆資さんうどん https://www.sukesanudon.com

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