フェイクニュースには一般的にネガティブなイメージがありますが、一部には面白さや社会への影響について考えさせられる側面もあります。
あえて虚構を報道
しょっちゅう見るというわけではありませんが、他のサイトやSNSよりも「虚構新聞」というメディアに触れることは私にとってとても有意義であると思っています。
我々読者がこの虚構新聞をフェイクニュースの一種と言うまでもなく、虚構新聞社がホームページ上であえてそのように公言しています。
決して悪意のある誤情報の拡散を狙っているわけではなく、節度あるであろう読者が「虚構(=架空)」であることを前提として記事が作られているのです。
それは一般的に問題視されるフェイクニュースとは目的が違う、風刺やエンターテインメントを目的としたものです。
ラジオ好きだから以上に、私はポッドキャスト版をおすすめします。
とっても真面目なニュース番組になっていますから。
Kyoko Shimbun News(虚構新聞社) (WEBサイト版)
虚構新聞ニュース|plray[プレイ] – インターネット放送局 – (ポッドキャスト版)
楽しい言葉あそびに
一部のフェイクニュース(例えば虚構新聞のようにユーモアを目的としたもの)は、ジョークや風刺として楽しめるものがあります。
これにより日常のストレスを軽減したり、笑いを提供したりする効果があります。
明らかにおかしい内容のフェイクニュースに触れることで、人々が情報を精査する重要性を再認識することがあります。
信じる前に調べるという習慣を促進するきっかけになります。
風刺的なフェイクニュースは現実の問題をユーモラスに切り取ることができ、普段考えないような視点や問題意識を与えてくれるでしょう。
注意すべき点
フェイクニュースが正しいニュースと区別がつきにくいように混在してしまうと、メディアや情報全般への信頼が損なわれます。
これが特定の思想や立場を強化するために使われることがあり、社会の分断を深め多くの人々に誤解を与え社会的混乱を引き起こします。
その結果が偏見や分断を助長します。
少なくとも10年前にはありました
先日の朝日新聞の一面コラムで「虚構新聞20年」を紹介していました。
トランプ氏がアメリカ大統領選挙に当選したことによる今後の記事について、コラム執筆者から虚構新聞社社主のUK氏(おそらく匿名)に尋ねたようです。
すると社主いわく、多少荒唐無稽な記事を書いても本当だと思ってもらえるだろうと。
ちなみに本当に20年かどうかはよくわかりません。
何せサイト上では、創刊したのは1880年4月ということになっていますから。
そして、滋賀県大津市にある成安造形大学では客員教授をされています。
もうどこまで本当なのだか?
☆令和6年11月23日付け朝日新聞デジタル「天声人語」(有料登録されていない場合は途中までしか表示されません)https://www.asahi.com/articles/DA3S16090621.html
☆イギリスBBCニュース「トランプ氏支持者がAI生成の偽画像で黒人有権者を誘導」 https://www.bbc.com/japanese/articles/ckrxv91x0ego
☆学校法人京都成安学園 成安造形大学「大学情報」 https://www.seian.ac.jp/news/univ/31991.php
虚構新聞のようなメディアは、「現実の皮肉」や「社会問題への風刺」をユーモラスに表現する手段です。
受け取り方次第で想像力を養えるという、良い影響をもたらします。
これを読むときや聞くときは、ほんの少しだけリテラシー(読解力)を発揮させながら楽しんでください。