このブログのカテゴリーの1つに「音楽」があります。しかし他のカテゴリーに比べて投稿が少ないなと感じていました。
どうして音楽をテーマにしないのだろうとずっと考えた末に思い出しました。
周りに「僕は音楽(主に吹奏楽)よりも楽器が好きだ」と長年言い続けてきたことを。
⚪︎モリの音楽は世界だ
「音楽」の意味は、芸術の一種や音の組み合わせと言われています。英語だと「music」です。
いろいろなところで何か大きなもののように扱われますが、目に見えないこともあってかイメージがしづらい思いをしていました。
ただ「組み合わせ」という説明では何か軽々しいと思いませんか?
その一方で「音楽学」という言葉もあります。
これは学問の一つであり、英語では「musicology」と言います。
「ology」の部分には概念という意味があるので、テクノロジー(科学技術の概念)という派生語にも通じます。
そして、音楽学の研究と発展をはかることを目的とする学会があります。
演奏会や講演会の後援、機関誌の発行を主な業務としている「日本音楽学会」です。
直近のイベントでは、19世紀のロシアと日本の音楽文化はどのように情報を提供し合ったのかを考察する講演会を後援しています。
19世紀だと今よりももっと険悪な関係だった時代。鎖国から開国、そして日清・日露戦争の頃です。
当時の音楽家が提供し合う情報は単なる「組み合わせの学問」ではなく、もっと奥深いものだという認識を持っていたはずです。
日本音楽学会 https://www.musicology.jp
音楽よりも好きなもの
「楽器」とは音楽を奏でる道具です。
実際にその道具を手に取って何らかの作用を施して音を出します。
いい演奏ができるように練習を重ねていき、その結果は自分にも他人にも感動を与えることができます。
高校生の頃のソロでの演奏中に譜面のどこを吹いているのかわからなくなって、恥ずかしく悔しい思いをしたことがありました。
そして2000人収容のホール舞台で完全なソロ演奏を吹いた時には、直前まで口が震えて恐ろしい思いをしました。
結局はフッと我に返って朗々と吹けたので、とてもいい思い出になりましたが。
横浜みなとみらいホール(大ホール) https://yokohama-minatomiraihall.jp/ticket/main.html
まずはケースから出して
以前通っていた2つの楽団にそれぞれ一人ずつ、数々の楽器をこなす大先輩がいらっしゃいました。
経済的な事情も関係しますが、手元に楽器を揃えるだけでもすごいことです。
しかし大抵の人は練習しても音が出せないことを悟った瞬間、ケースから出すことができなくなります。
意を決してケースから出してインテリアにしたところで、虚しさが増すだけです。
その先輩方は、日頃使っていない楽器でも人前で堂々と演奏できるほどの腕前でした。
それなのに、それを羨ましそうに見ている私にその楽器を何年間も使わせてくれたのです。そこに「楽器は使われてこそ」と度量の深さとも言える、音楽を論じる以前に考えるべきことを学んだ気がしました。
音楽の歴史に残る初音ミク
私は中学1年生から学校の部活でクラリネットを始めました。
それ以来、現在も社会人のサークルに入って演奏活動をしています。
そのクラリネットにはいくつかの種類があり、それぞれ音域・音色・用途が異なります。
などと当初はクラリネットという楽器について取り上げるつもりだったのですが、今回はそこまでたどり着きませんでした。
「初音ミクは楽器ではないのか?」の問題なども含めて、これは次の機会に。