この慣用句は、完全そうに見えても少しだけ欠点があるところを表現する言葉です。
つい最近まで「たまにキズ」という表記しか見たことがなかったため、使われ方と表記がずっと結び付いていませんでした。
いつもはしっかりしているけど時々ケガをするという意味の慣用句「猿も木から落ちる」と似たものかと。
今考えると近いような近くないような?
コミュ力高い系
自身のいいところを「話題が豊富である」と言う知人に、宮坂さんは頭を抱えています。
個人同士でやり取りしているSNSのメッセージで私に伝えてくることは、ネットニュースで取り上げられる人物の失態に対する悪口。
そして、公務員の不祥事への批判や特定のタレントに対しての誹謗中傷。
挙句は自分勝手に想像する下世話な話にまで発展していきます。
少なくともこの場では語ることをはばかられる内容です。
中には同感する内容もありましたが、個人のやり取りでそこまで言われても返事のしようがありません。
カチーーーン
あまりに嫌気が差していましたので、意を決して「返事のしようがありません」と伝えてみました。
そうしたら気持ちが伝わったのか、「独りよがりな話だった」と謝ってくれました。
そこで安心したのも束の間、直後のメッセージに「ここが自分のたまに傷なところ」との文章が。
カチンときたのですが、もしかしたら自分が意味を履き違えているかもしれません。
宮坂さんはたまらず「たまに傷」の意味を調べてみました。
おもしろい人
「たまに傷」は、正しい表記は「玉に瑕」です。
「玉」は「時々」のような副詞ではなく、「美しいもの」や「宝石」。
「傷」と「瑕」は、対象が人やその他動物の皮膚に対するものか物・性格に対してかで区別しなければなりません。
「玉=美しいもの」と例えるならば、自分のことを「美しい」とする表現は間違っています。
わざと冗談のつもりでそう言っているのなら「おもしろい人だな」で済まされますが。
それがあなたのいいところ🎵
「瑕こそ人のよいところ」と、救われるようなことを言う方がいらっしゃいました。
誰にでも「傷」や「瑕」はあるということでしょう。
しかしそんな意見を魔に受けていないで、ちょっとは謙遜しなさい。宮坂さんの知人さん!
小学館「Domani」 https://domani.shogakukan.co.jp/684644/2
サントリー生ビール「ダイナミック」 https://www.youtube.com/watch?v=5587jD92Zl0